マッドキャッツ (企業)

マッドキャッツ：ゲーミングデバイスメーカーの興亡と再生

マッドキャッツ（Mad Catz）は、かつてアメリカを代表するゲーミングデバイスメーカーとして知られていました。1989年にカリフォルニア州サンディエゴで設立され、ゲームコントローラやアーケードスティックなど、多様なゲーム周辺機器を開発・販売し、1990年代から2010年代にかけて確固たる地位を築き上げました。

日本との関わり

2010年には、プロ格闘ゲーマーの梅原大吾選手とプロモーション契約を結び、話題となりました。この契約により、梅原選手は日本人初のプロ格闘ゲーマーとなり、マッドキャッツの名前は日本国内でも広く知られるようになりました。

経営破綻と再生

しかし、2010年代中頃になると、経営状況は急速に悪化します。Rock Band 3専用コントローラーの不振や、ゲーム機「Mojo」の失敗などが重なり、2017年には連邦倒産法第7章の適用を申請し、倒産へと至りました。日本法人であるマッドキャッツ株式会社も、同様に破産手続きを開始し、法人格が消滅しました。

経営破綻後、日本で販売された正規品の修理サポートは、株式会社アタッサによって引き継がれました。

2018年、香港にMad Catz Global Limitedという新会社が設立され、以前のマッドキャッツの商標を取得し、ブランドの復帰と新製品開発を発表しました。日本市場への再参入も果たし、以前のデザインを踏襲したマウス、キーボード、ヘッドホン、コントローラーなどのゲーミングデバイスを再び展開しています。

サイテックとの関係

サイテックは、主にPC用フライトシミュレーションゲームの入力機器を開発・販売していたアメリカの企業です。2007年にマッドキャッツに吸収合併され、サイテックブランドとして製品が販売されていましたが、2016年にLogitechに売却されました。

現在のマッドキャッツ

Mad Catz Globalとなり、以前と変わらないデザインのゲーミングデバイスを販売し続けています。
公式サイトやSNSを通じて、最新情報や製品情報を発信しており、ユーザーとのコミュニケーションも積極的に行っています。

マッドキャッツは、倒産という苦境を乗り越え、新たな体制でゲーミングデバイス市場に再挑戦しています。今後の展開に注目が集まります。

関連情報

Mad Catz｜Offcial Site
Mad Catz Japan / madcatz_japan (X)
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