マティス・サイブル

マティス・ビンセント・サイブル（Matisse Vincent Thybulle, 1997年3月4日 - ）は、アメリカ合衆国アリゾナ州スコッツデール出身のプロバスケットボール選手で、NBAのポートランド・トレイルブレイザーズに所属しています。ポジションはシューティングガード、またはスモールフォワードです。

生い立ちとキャリア

サイブルはアリゾナ州スコッツデールで生まれ、2歳の時に家族でオーストラリアのシドニーに移住し、7年間を過ごしました。オーストラリア時代は水泳に熱中していましたが、2005年にアメリカへ帰国し、ワシントン州サマミッシュに定住しました。

高校時代から交流のあったロレンゾ・ロマールがコーチを務めるワシントン大学に進学。1年目から主力として活躍しました。2年目のオフにロマールがチームを離れる際、サイブルも移籍を検討しましたが、新たに就任したマイク・ホプキンスとの面談を経て残留を決意。その後もチームの中心選手として活躍し、4年目のシーズン終了後に2019年のNBAドラフトにエントリーしました。

NBAでの活躍

2019年のNBAドラフトで、1巡目20位でボストン・セルティックスから指名を受けた後、フィラデルフィア・76ersにトレードされ、7月3日に契約。76ersはドラフト前からサイブルの獲得を強く望み、彼に他のチームとのワークアウトを辞退させ、トップ20での指名を約束していました。10月23日のボストン・セルティックス戦でNBAデビューを果たし、12月8日のトロント・ラプターズ戦では5本の3ポイントシュートを含む20得点を記録し、チームの勝利に大きく貢献しました。この試合で3スティールを記録し、開幕から5試合全てで複数スティールを達成した球団初の選手となり、アレン・アイバーソン以来のルーキーによるチーム記録を樹立しました。

2020-21シーズン、2021-22シーズンには2年連続でNBAオールディフェンシブセカンドチームに選出され、リーグを代表するディフェンダーとしての地位を確立しました。

2023年2月9日には3チーム間のトレードでポートランド・トレイルブレイザーズへ移籍。2022-23シーズンオフには制限付きFAとなり、ダラス・マーベリックスから3年総額3,300万ドルのオファーシートにサインしましたが、ブレイザーズが同額の条件を提示し、再契約に至りました。

プレースタイル

サイブルは、卓越したディフェンス能力を最大の武器とする選手です。大学時代には数々のディフェンス関連のタイトルを獲得しており、NBA入り後もすぐにリーグ屈指のディフェンダーとして評価されています。一方で、オフェンス面には課題があり、今後の成長に期待が寄せられています。

外部リンク

選手の通算成績と情報 NBA
選手の通算成績と情報 NBA日本
選手の通算成績と情報 Basketball-Reference
Washington Huskies bio

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