マディーナ州

マディーナ州は、サウジアラビアの西部、紅海沿岸に位置する州で、面積は約173,000平方キロメートル、2022年の国勢調査によると人口は約239万人です。州都はイスラム教における第二の聖地であるマディーナであり、多くの巡礼者が訪れます。その他、紅海沿岸の重要な港湾都市ヤンブーや、イスラム史上の重要な戦いが行われたバドルなどの都市があります。

地理
マディーナ州は、西は紅海に面し、東は内陸部の砂漠地帯へと広がっています。地形は多様で、海岸線沿いには平野が広がり、内陸部には山地や台地が分布しています。気候は乾燥しており、夏季は非常に高温になります。

歴史
マディーナは、イスラム教の預言者ムハンマドがメッカから移住（ヒジュラ）した地であり、イスラム教徒にとって非常に重要な都市です。預言者モスク（マスジド・アン＝ナバウィー）は、世界中のイスラム教徒が訪れる聖地となっています。

行政
マディーナ州は、ファイサル・ビン・サルマーン王子が州知事を務めています。州内は、マディーナ市を含む複数の محافظة（県）に分かれています。

隣接する州
タブーク州
ハーイル州
カスィーム州
リヤード州
マッカ州

下位行政区画
マディーナ州は以下の محافظة（県）に分かれています。
المدينة المنورة (マディーナ): 州都
محافظة ينبع (ヤンブー)
محافظة العلا (Al-'Ula)
محافظة المهد (Mahd adh Dhahab)
محافظة الحناكية (Al Hinakiyah)
محافظة بدر (バドル)
محافظة خيبر (Khaybar)
محافظة العيص
محافظة وادي الفرع

経済
マディーナ州の経済は、巡礼者向けのサービス業や、ヤンブーにおける石油化学工業が中心です。また、農業も行われており、ナツメヤシなどが栽培されています。

観光
マディーナ州には、預言者モスクをはじめとするイスラム教の聖地が多く、多くの観光客が訪れます。また、ヤンブーは紅海沿岸のリゾート地としても知られています。

外部リンク
* Emirate of Al Madinah - 公式サイト

もう一度検索