マニラ・ベイ (護衛空母)

マニラ・ベイ (USS Manila Bay, ACV/CVE-61)

マニラ・ベイは、アメリカ海軍の護衛空母（CVE）であり、カサブランカ級の第7艦目として知られています。艦名は、米西戦争中のマニラ湾海戦に由来しています。本艦は1943年に建造され、同年10月に海軍に引き渡されました。艦長ボイントン・L・ブラウンの指揮の下ですぐに訓練を開始しました。

艦歴の概要

マニラ・ベイは、最初は「ブキャレリ・ベイ」という名称で建造されましたが、1943年4月に改名されました。進水式は同年7月に行われ、10月5日に正式に就役しました。就役後、艦は西海岸で慣熟訓練を行った後、太平洋戦線に向けて出港しました。

マーシャル諸島の戦闘

1944年1月、「マニラ・ベイ」は第24空母群の旗艦としてマーシャル諸島の攻撃に参加しました。空母の航空機は日本軍の拠点に対してさまざまな攻撃を行い、特に弾薬庫や防御砲台を破壊する任務を成功させました。さらに、その後の作戦にも貢献し、さまざまな戦闘において重要な役割を果たしました。

ニューギニアおよびマリアナへの参加

続いて、ニューギニアの戦場に転進し、5月には真珠湾に停泊しました。その後、マリアナ諸島方面に向かい、サイパン島の戦闘にも参加しました。特にマリアナ沖海戦では、相手艦隊に重大な損傷を与える作戦を成功させました。

レイテ沖海戦

10月にはレイテ沖海戦に参加し、艦隊の防衛や地上部隊の支援を行う中で、日本軍の攻撃にも立ち向かいました。この戦闘でマニラ・ベイは果敢な行動を示し、その結果として日本軍の艦隊に対する重要な打撃を与えることに成功しました。

ミンドロ島とリンガエン湾

士気高く任務を進めたマニラ・ベイは、その後もミンドロ島の戦いやリンガエン湾での支援任務に参加し、日本軍の攻撃を防ぎました。この戦闘では、艦は神風特攻隊の攻撃をいくつか受けながらも、任務を全うし続けました。

戦争後の活動

戦争が終結した後、マニラ・ベイはハワイ水域での訓練や日本への進駐任務を行い、捕虜に物資を空中投下するなどの活動を続けました。1946年に退役し、その後は予備役艦隊に編成され、1958年に除籍されました。最終的には1960年にスクラップとして売却されました。

また、マニラ・ベイは第二次世界大戦における戦功が認められ、合計8つの従軍星章を受章しています。これにより、彼女の歴史はアメリカ海軍の名誉の一部となったのです。

以上が、護衛空母マニラ・ベイの詳しい歴史と役割についての概要です。

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