マヘシュ・ブパシ

マヘシュ・シュリーニヴァース・ブパシ（Mahesh Shrinivas Bhupathi）は、1974年6月7日インドのマドラス（現チェンナイ）に生まれました。彼はプロテニス選手として、特にダブルスで輝かしい実績を残しています。

日本では「マヘシュ・ブパシ」として広く知られていますが、タミル語の発音をより正確にカタカナ表記すると「マヘーシュ・シュリーニヴァース・ブーパティ」となります。また、名前の最後の音節「-thi」の発音は、英語風の無声摩擦音ではなく、無声歯破裂音に近いものです。

ブパシはアメリカのミシシッピ大学で2年間プレーした後、1995年にプロに転向しました。彼のダブルスでの活躍は、1997年の全仏オープンから本格的に始まりました。この大会で、ブパシは急遽平木理化と混合ダブルスのペアを組み、決勝で優勝を果たしました。身長差のある二人は「凹凸ペア」と呼ばれ、この優勝は、日本人選手を含むペアがグランドスラムで優勝した22年ぶりの快挙でした。1999年の全米オープンでは、杉山愛とペアを組み、混合ダブルスで再び優勝しました。

混合ダブルスでの強さはその後も続き、2005年にはウィンブルドンと全米オープンでそれぞれ別のパートナーと優勝。2006年の全豪オープンでは、現役復帰したマルチナ・ヒンギスとペアを組み、優勝を果たしました。これにより、ブパシは混合ダブルスのキャリア・グランドスラムを達成しました。さらに、2009年全豪オープンと2012年全仏オープンではサニア・ミルザとのペアで優勝し、混合ダブルスでのグランドスラム優勝回数を8回に伸ばしました。

男子ダブルスでは、同じインドのリーンダー・パエスとのペアで数多くのタイトルを獲得しました。二人のペアは、デビスカップだけでなく、グランドスラムでも圧倒的な強さを誇りました。その功績が認められ、2001年にはインド政府から「パドマ・シュリー賞」が授与されました。

ブパシはキャリアを通じてシングルスにはほとんど出場せず、2003年以降はダブルスに専念していました。2016年5月のムチュア・マドリード・オープンが最後の公式戦出場となっています。

また、ブパシは2014年にインターナショナル・プレミア・テニス・リーグを創設し、2017年にはデビスカップインド代表の監督に就任するなど、テニス界の発展にも貢献しています。


ATPツアー決勝進出結果
ダブルス: 96回 (52勝44敗)


4大大会ダブルス優勝
全豪オープン
混合ダブルス：2勝（2006年、2009年）
全仏オープン
男子ダブルス：2勝（1999年、2001年）
混合ダブルス：1勝（1997年）
ウィンブルドン
男子ダブルス：1勝（1999年）
混合ダブルス：2勝（2002年、2005年）
全米オープン
男子ダブルス：1勝（2002年）
混合ダブルス：2勝（1999年、2005年）


外部リンク

マヘシュ・ブパシ - ATPツアーのプロフィール （英語）
マヘシュ・ブパシ - デビスカップのプロフィール （英語）
* マヘシュ・ブパシ - 国際テニス連盟

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