リーンダー・パエス

概要

リーンダー・パエス（Leander Paes）は、1973年6月17日インドのコルカタ出身の男子プロテニス選手です。同じインドのマヘシュ・ブパシと並び、ダブルスを得意としています。4大大会で男子ダブルス8勝、混合ダブルス10勝を挙げ、ATPツアーではシングルス1勝、ダブルス55勝を記録しています。自己最高ランキングはシングルス73位、ダブルス1位。

生い立ちと初期のキャリア

パエスの家族はスポーツ一家で、父親はホッケーインド代表として1972年ミュンヘン五輪で銅メダルを獲得、母親はバスケットボール選手でした。自身も17歳で1990年[[ウィンブルドン選手権]]男子ジュニアシングルス部門で優勝し、1991年にプロ入りしました。

オリンピックでの活躍

1996年アトランタ五輪では、男子シングルスで銅メダルを獲得。これは、インドのスポーツ選手として1980年モスクワ五輪以来のメダル獲得であり、個人競技としては1952年ヘルシンキ五輪以来の快挙でした。

マヘシュ・ブパシとの黄金時代

1997年からマヘシュ・ブパシとペアを組み、男子テニスツアーで数々のダブルス優勝を記録。1999年には、全仏オープンとウィンブルドン選手権で男子ダブルス連続優勝を達成するなど、4大大会で目覚ましい活躍を見せました。2000年シドニー五輪では、インド代表として開会式の旗手を務めました。2001年には、パエスとブパシの2人にインドの最高名誉賞である「パドマ・シュリー」が授与されています。

その他のパートナーとの活躍

2003年には、マルチナ・ナブラチロワと混合ダブルスのペアを組み、全豪オープンとウィンブルドン選手権で優勝。2006年には、マルティン・ダムとペアを組んで全米オープン男子ダブルスで初優勝しました。2008年からはルーカス・ドロウヒーとペアを組み、2009年全仏オープンと全米オープンで優勝。2010年には、カーラ・ブラックと組み混合ダブルスで全豪オープンとウィンブルドンに優勝しました。

2012年にはラデク・ステパネクとペアを組み、全豪オープン男子ダブルスで優勝。4大大会男子ダブルス7勝目を挙げ、キャリア男子ダブルスグランドスラムを達成しました。2013年全米オープン男子ダブルスでは、アレクサンダー・ペヤ/ブルーノ・ソアレス組を下し、ペアとして2度目のグランドスラム優勝を果たしました。

シングルスでの活動

シングルスでは、2002年以降デビスカップのシングルス戦と地元インドのチェンナイ・オープンのみに出場。4大大会では、1997年全米オープンでの3回戦進出が最高成績です。

受賞歴

2006年8月、国際テニス連盟からテニスへの貢献を称えられ、「Awards for Services to the Game」を授与されました。

近年の活動

2015年2月、マルチナ・ヒンギスと混合ダブルスのペアを組み、全豪オープンで優勝。同年、全米オープン混合ダブルスを制し、混合ダブルス30年ぶりとなる年間3冠を達成しました。

主な戦績

4大大会ダブルス優勝
全豪オープン
男子ダブルス：1勝（2012年）
混合ダブルス：3勝（2003年・2010年・2015年）
全仏オープン
男子ダブルス：3勝（1999年・2001年・2009年）
混合ダブルス：1勝（2016年）
ウィンブルドン
男子ダブルス：1勝（1999年）
混合ダブルス：3勝（1999年・2003年・2010年）
全米オープン
男子ダブルス：3勝（2006年・2009年・2013年）
* 混合ダブルス：1勝（2008年）

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