マラウイの政党

マラウイの政党勢力

マラウイにおける政党について解説します。

歴史

1966年、マラウイはマラウイ会議党（MCP）による一党制国家となりました。当時の大統領、ヘイスティングズ・カムズ・バンダは、MCPを基盤とした独裁体制を確立。1980年代後半からアフリカ各国で民主化の動きが広がる中、バンダ政権は一党独裁を維持し続けました。

しかし、国内外からの批判が高まり、1993年6月には複数政党制導入の是非を問う国民投票が実施されました。投票の結果、63.3%が複数政党制導入を支持。これを受けて、1994年にマラウイは複数政党制へと移行しました。

同年に行われた大統領選挙では、統一民主戦線（UDF）のバキリ・ムルジがバンダ大統領を破り、政権交代が実現。同時に実施された国民議会選挙でも、UDFが勝利しました。2010年1月時点では、民主進歩党（DPP）が与党であり、ビング・ワ・ムタリカが大統領を務めていました。

主な政党

民主同盟 (AFORD): 北部州を基盤とし、主にトゥンブカ族の支持を受けています。
民主進歩党 (DPP): 現在の与党。
マラウイ会議党 (MCP): 中部州を基盤とし、チェワ族が主な支持層です。一党制時代からの歴史を持つ、マラウイの主要政党の一つです。
ムグウイリザノ連合: 複数の政党による連合体です。
マラウイ民主党
マラウイ統一開発フォーラム (MAFUNDE)
真正民主変革運動
国民統一党
人民進歩運動
人民変革党 (PETRA)
共和党
国民民主同盟
統一民主戦線 (UDF): 南部州を基盤とし、ヤオ族の支持が中心です。
マラビ人民党
* 新しい虹の連合

政党と民族

上記のように、マラウイの政党は、特定の民族集団の支持基盤を持つ傾向があります。これは、マラウイの政治における民族の重要性を示唆するものです。ただし、近年では、民族を超えた支持を目指す政党も現れており、政治状況は複雑化しています。

複数政党制移行後も、マラウイの政治は依然として流動的です。各政党は、それぞれの支持基盤を固めつつ、国民全体の支持を得るために様々な政策を打ち出しています。今後のマラウイの政治情勢は、これらの政党の動向によって大きく左右されるでしょう。

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