マラガ映画祭

マラガ映画祭（Festival de Málaga Cine en Español, FMCE）は、スペインのマラガで毎年開催される映画祭です。この映画祭は、スペイン語映画、特にスペイン国内で製作された作品に焦点を当てており、国内映画の振興に大きく貢献しています。映画祭では、長編映画だけでなく、短編映画やドキュメンタリー作品も上映されるため、多様なジャンルのスペイン映画に触れることができるのが特徴です。

映画祭のハイライトの一つは、数々の賞が設けられていることです。最も重要な賞の一つである作品賞には、「金のビスナガ」トロフィーが贈られます。このトロフィーは、映画祭の象徴的な存在として広く知られています。また、個人に贈られる賞も多岐にわたり、マラガ賞（俳優）、リカルド・フランコ賞（技術部門の功労者）、エロイ・デ・ラ・イグレシア賞（監督など）、レトロスペクティブ賞（監督や脚本家）などがあります。これらの賞は、映画業界におけるさまざまな分野で功績をあげた人物を称えるものです。

マラガ映画祭の歴史は1998年に始まり、第1回は3月9日から17日にかけて開催されました。この初回映画祭では、フェルナンド・フェルナン・ゴメスが特別招待客として迎えられ、モンチョ・アルメンダリスにはレトロスペクティブ賞が贈られました。当初3月に開催されていた映画祭ですが、2008年からは4月に開催されるようになりました。この時期の変更は、映画祭の運営や参加者の都合を考慮したものでしょう。

受賞者

映画祭で授与される賞は、スペイン映画界の著名な人物や作品を表彰する重要な役割を果たしています。以下に主な受賞者の一部を記します。

マラガ賞

2016 - パス・ベガ
2015 - アントニオ・デ・ラ・トーレ
2014 - マリベル・ベルドゥ
2013 - ホセ・コロナド
2012 - エレナ・アナヤ
2011 - ルイス・トサール
2010 - ロサ・マリア・サルダ
2009 - フアン・ディエゴ
2008 - コンチャ・ベラスコ
2007 - カルメン・マウラ
2006 - アナ・ベレン
2005 - ベロニカ・フォルケ
2004 - ジェラルディン・チャップリン
2003 - イマノル・アリアス
2002 - アンヘラ・モリーナ

レトロスペクティブ賞

2015 - イサベル・コイシェ
2013 - アレックス・デ・ラ・イグレシア
2012 - ハイメ・チャバリ
2011 - ホセ・ルイス・ボラウ
2010 - フリオ・メデム
2009 - エンリケ・セレソ
2008 - マリオ・カムス
2007 - ビガス・ルナ
2006 - フェルナンド・コロモ
2005 - カルロス・サウラ
2004 - フェルナンド・トルエバ
2003 - マヌエル・グティエレス・アラゴン
2002 - ホセ・ルイス・クエルダ
2001 - アンドレス・ビセンテ・ゴメス
2000 - エリアス・ケレヘタ
1999 - アントニオ・イサシ＝イサスメンディ
1998 - モンチョ・アルメンダリス

エロイ・エ・ラ・イグレシア賞

2015 - パコ・レオン
2013 - マヌエル・マルティン・クエンカ
2012 - セスク・ゲイ
2011 - イサキ・ラクエスタ
* 2010 - ゴンサーロ・ロペス＝ガイェゴ

マラガ映画祭は、スペイン映画の多様性と創造性を称える場として、国内外から高い評価を受けています。映画祭は、映画製作者、俳優、映画ファンにとって重要なイベントであり、スペイン映画の未来を形作る上で不可欠な役割を果たしています。



公式サイト

もう一度検索