マリアーノ・ダンカン

マリアーノ・ダンカン・ナラスコは、1963年3月13日、ドミニカ共和国のサン・ペドロ・デ・マコリスで生まれました。彼は、内野手としてプロ野球の世界で活躍した人物です。

ダンカンのメジャーリーグでのキャリアは輝かしいものでした。1994年にはオールスターゲームに選出され、その実力を広く認められました。また、1990年にはシンシナティ・レッズ、1996年にはニューヨーク・ヤンキースでワールドシリーズ制覇を経験。特にレッズでの優勝時には、元横浜ベイスターズのグレン・ブラッグスとチームメイトでした。

日本球界との関わりも深く、中日ドラゴンズの立浪和義選手は、当時ロサンゼルス・ドジャースに所属していたダンカンのプレーを目標としていたそうです。1998年には、メジャーリーグでの通算1247安打という実績を引っさげ、読売ジャイアンツに入団しました。シーズン当初は満塁ホームランを2本放つなど、そのパワーを存分に発揮。しかし、確実性に欠ける打撃と内野守備での不安から、徐々に出場機会は減少してしまいました。

さらに、長嶋茂雄監督との間に起用法や待遇面での確執が生じ、1年でチームを去ることとなりました。例えば、雨天中止となった試合後には雨の中でのランニングを命じられるなど、首脳陣との関係は良好とは言えませんでした。1999年には独立リーグのアトランティック・リーグ、ブリッジポート・ブルーフィッシュでプレーし、現役を引退しました。

引退後は指導者としての道を歩み始めます。2006年から2010年まで、古巣であるロサンゼルス・ドジャースで一塁ベースコーチを務めました。その後、シカゴ・カブス傘下のマイナーリーグで打撃コーチとして活躍。2011年から2年間はAA級テネシー・スモーキーズ、2013年から2年間はA+級デイトナ・カブス、そして2015年からはA+級マートルビーチ・ペリカンズで、若手選手の育成に力を注いでいます。

ダンカンの選手としての記録を振り返ると、MLBではオールスターゲームに1回選出されたことが特筆されます。NPBでは、1998年4月3日、対ヤクルトスワローズ戦で初出場・初先発出場を果たし、初打点を記録。その4日後には、対広島東洋カープ戦で初安打、初本塁打を放ちました。背番号は、現役時代に25、7、77、18、24、26、29、35を着用しました。

マリアーノ・ダンカンは、選手としてだけでなく指導者としても野球界に貢献している人物です。彼の経験と指導は、多くの若手選手にとって貴重な財産となるでしょう。彼のこれからの活躍にも期待が集まります。

年度別打撃成績

(詳細な成績データは省略します)

年度別守備成績

(詳細な守備データは省略します)

記録

MLB
オールスターゲーム選出：1回 （1994年）
NPB
初出場・初先発出場：1998年4月3日、対ヤクルトスワローズ1回戦（明治神宮野球場）、5番・遊撃手で先発出場
初打点：同上、5回表に石井一久から決勝中犠飛
初安打・初本塁打：1998年4月7日、対広島東洋カープ1回戦（東京ドーム）、6回裏に山内泰幸から右中間へソロ

背番号

25（1985年 - 1989年途中、2006年途中 - 2007年途中、2009年途中 - 2010年）
7（1989年 - 1995年途中）
77（1995年途中 - 同年終了）
18（1996年 - 1997年途中）
24（1997年途中 - 同年終了）
26（1998年）
29（2006年 - 同年途中）
35（2007年途中 - 2009年途中）

脚注

(脚注は省略します)

関連項目

メジャーリーグベースボールの選手一覧 D
ドミニカ共和国出身のメジャーリーグベースボール選手一覧
読売ジャイアンツの選手一覧
中南米出身の日本プロ野球外国人選手一覧#ドミニカ共和国

外部リンク

個人年度別成績 マリアーノ・ダンカン - NPB.jp 日本野球機構
選手の通算成績と情報 Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube 、Baseball-Reference (Register)

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