グレン・ブラッグス

グレン・ブラッグス：横浜ベイスターズ時代の活躍とその後の人生

グレン・エリック・ブラッグスは、1962年10月17日、アメリカ合衆国カリフォルニア州で生まれました。1983年、ミルウォーキー・ブルワーズからドラフト2巡目で指名を受けプロ入り。1986年にメジャーリーグデビューを果たします。その後、シンシナティ・レッズへ移籍し、1990年にはワールドシリーズ制覇に貢献しました。

1993年、ブラッグスは横浜ベイスターズに入団。チームの4番打者として期待されました。4月はまずまずの成績でしたが、5月には33打席連続無安打と不振に陥ります。しかし、6月2日から驚異的な打撃復活を見せ、29試合連続安打という偉業を達成。これは当時、外国人選手としては日本プロ野球記録でした。高橋慶彦選手の日本記録更新も期待されましたが、7月14日に負傷し、記録達成は叶いませんでした。シーズンをまたいだ記録として、32試合連続安打という参考記録が認められています。

横浜での活躍は、記録だけにとどまりません。1994年にはセ・リーグ2位となる35本塁打を放ち、ベストナインに選出。OPSリーグ1位を記録するなど、その打撃力は群を抜いていました。しかし、激しいプレーも特徴で、与田剛選手との乱闘騒ぎも記憶に残る出来事となりました。

1996年シーズン終了後、ブラッグスは現役を引退。その後はロサンゼルスで不動産仲買人を経て、現在はパーソナルトレーナーとして活躍しています。2016年には20年ぶりに来日し、OBイベントに参加するなど、日本での人気は衰えていません。

ブラッグス選手の持ち味は、何と言っても長打力です。横浜スタジアムでは場外本塁打も記録しています。レッズ時代には、ワールドシリーズでバットが折れるほどのフルスイングを見せ、その情熱的なプレーは多くのファンを魅了しました。横浜時代は、時に激しいプレーを見せましたが、普段は温厚な性格だったと言われています。本塁打王を争った大豊泰昭選手や、乱闘相手となった与田剛監督に対しても、敬意と理解を示しています。

日本の野球文化にも馴染み、本塁打後のガッツポーズなど、アメリカ野球にはない楽しさを感じていたようです。また、彼の家族は日本の文化に興味を持っており、子供たちは日本語を勉強しているというエピソードも残っています。彼の妻は、1990年代を代表する女性R&Bグループ、アン・ヴォーグのシンディ・ヘロンです。

グレン・ブラッグス。その名は、日本プロ野球史、そして横浜ベイスターズの歴史に、長く刻まれることでしょう。彼の活躍は、記録としてだけでなく、多くのファンにとって忘れられない記憶として、これからも語り継がれていくはずです。 彼の卓越した打撃、そして激しいプレー、そして温かい人柄、それらすべてが彼の魅力を構成する要素です。 アメリカから日本へ、そして新たなキャリアへ。彼の多彩な人生は、多くの人々に感動と勇気を与え続けています。

主な成績・記録

1993年：29試合連続安打（外国人選手として日本プロ野球記録）
1994年：35本塁打、ベストナイン受賞、OPSリーグ1位、オールスターゲームMVP受賞
月間MVP受賞

その他

横浜スタジアムでの場外本塁打
与田剛選手との乱闘
妻はシンディ・ヘロン（アン・ヴォーグ）
* 現在はパーソナルトレーナー

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