マリオ・アンチッチ

マリオ・アンチッチのプロフィール

基本情報

マリオ・アンチッチ（Mario Ančić）は1984年3月30日生まれで、クロアチアのスプリト出身の元プロテニス選手です。彼は長身で体格に恵まれており、身長は195cm、体重は81kgです。そのスタイルや顔立ちは、同じスプリト出身である先輩選手のゴラン・イワニセビッチに似ているため、「イワニセビッチ2世」と称されることが多いです。また、人気ゲーム『スーパーマリオブラザーズ』にちなんで“スーパーマリオ”というニックネームでも知られています。

選手歴

アンチッチは7歳からテニスを始め、10歳の時にはイワニセビッチと共に練習をしていました。ジュニア時代には、2000年のウィンブルドン選手権男子ジュニア部門で準優勝を果たすなど、その才能を早くから示しました。2001年にプロとしてのキャリアを開始し、2002年にはウィンブルドンの1回戦で第7シードのロジャー・フェデラーを破り、世界に名を轟かせました。この試合結果によって、彼は一躍注目の選手となり、英紙から「スーパーマリオ」と称されました。

2003年には全豪オープンでフアン・カルロス・フェレーロとの4回戦まで進出し、また全仏オープンではアンドレ・アガシとの接戦を楽しむなど、次第に活躍の場を広げていきました。そして2004年、ウィンブルドン選手権ではアンディ・ロディックを相手に準決勝まで進出します。同年、アテネオリンピックでは男子ダブルスで銅メダルを獲得し、クロアチア代表としての成果を上げました。

大きな勝利

2005年にはウィンブルドン前哨戦のオルディナ・オープンで初めてのATPツアー優勝を飾り、同年のデビスカップでは代表チームが初優勝を成し遂げるための重要な貢献をしました。この成功により、彼は評価を一段と高めました。2006年には全仏オープンで準々決勝に進出しましたが、再度フェデラーに敗れて、さらなる道のりを切り開く必要がありました。ウィンブルドン準々決勝でも同様の結果となり、その年の終わりには自己最高の世界ランキング7位に達しました。

健康問題と引退

2007年からは伝染性単核症に悩まされ、長期間の戦線離脱を余儀なくされました。2008年には法学部を卒業し、プロテニス選手としてのキャリアを推進しつつ、学業もおろそかにしませんでした。しかし、2009年も再発に苦しんだことから、治療に専念するため、再度ツアーから離れることになります。

2011年には現役を引退し、その後は弁護士を目指す道を歩むことを決意しました。彼のテニスキャリアは短かったものの、数々の記録を残すと共に多くのファンに愛されました。彼のダブルスでも非常に優れた成績を残し、無敗の5勝0敗を記録しています。

選手の功績

• - シングルス最高ランキング: 7位（2006年7月）
• - ATPツアーシングルス成績: 3勝8敗
• - ATPツアーダブルス成績: 5勝0敗
• - デビスカップ: クロアチアチームの初優勝に寄与

アンチッチのキャリアはテニス界において重要な存在であり、その後の人生でも弁護士として新たな道を歩み続けています。

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