マリオ・バレンズエラ

マリオ・バレンズエラ・オスーナ（Mario Valenzuela Osuna, 1977年3月10日 - ）は、メキシコのバハ・カリフォルニア・スル州出身の元プロ野球選手です。外野手として右投右打で活躍しました。

プロ入りとホワイトソックス傘下時代

1996年、バレンズエラはシカゴ・ホワイトソックスと契約を結び、プロのキャリアをスタートさせました。同年はルーキー級ガルフ・コーストリーグ・ホワイトソックスで21試合に出場し、打率.260、1本塁打、8打点を記録しました。

1997年には、リーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボルのサルティーヨ・サラペメーカーズへレンタル移籍を経験しました。その後、1998年にホワイトソックス傘下へ復帰し、ルーキー級ブリストル・ホワイトソックスに所属しました。1999年にはA級バーリントン・ビーズ、2000年にはA+級ウィンストン・セイラム・ワートホッグス、2001年にはAA級バーミングハム・バロンズ、AAA級シャーロット・ナイツと、着実にステップアップしていきました。

しかし、2002年には怪我のため全休を余儀なくされました。2003年にはAAA級シャーロット、ルーキー級グレートフォールズ・ホワイトソックスでプレーし、2004年はAAA級シャーロットで119試合に出場、打率.263、25本塁打、66打点、3盗塁という成績を残しましたが、この年限りでホワイトソックスを退団しました。

メキシカンリーグ時代

2005年、バレンズエラはリーガ・メヒカーナ・デ・ベイスボルのサルティーヨ・サラペメーカーズと契約し、キャリアハイとなる打率.360、31本塁打、103打点を記録しました。この活躍が認められ、2006年には、第1回WBCのメキシコ代表に選出されました。

WBCでは、2次リーグの対アメリカ戦でロジャー・クレメンスから放った打球がライトポールに直撃するも、責任審判ボブ・デービッドソンにより二塁打と判定されるという不運な出来事がありました。本来であれば本塁打として扱われるべきだったこの判定は、デービッドソンの誤審疑惑として議論を呼びました。

2009年にはメキシコシティ・レッドデビルズに移籍し、同年の第2回WBCにもメキシコ代表として出場しました。その後、2015年にオアハカ・ウォーリアーズに移籍し、2018年1月26日に現役を引退しました。

バレンズエラは、そのキャリアを通じて、メキシコ野球界に大きな足跡を残しました。特に、メキシカンリーグでの活躍やWBCでのプレーは、多くのファンに記憶されています。誤審騒動に見舞われたWBCでの打球は、彼の野球人生における象徴的な出来事の一つと言えるでしょう。

もう一度検索