マリオ・フィゲイラ・フェルナンデス

マリオ・フィゲイラ・フェルナンデス

マリオ・フィゲイラ・フェルナンデス（Mário Figueira Fernandes、1990年9月19日 - ）は、ブラジル・サンパウロ州サン・カエターノ・ド・スル出身のサッカー選手。FCゼニト・サンクトペテルブルクに所属し、元ロシア代表として活躍しました。ポジションは主にディフェンダーです。

経歴

クラブ

ADサンカエターノのユースチームでキャリアをスタートし、2009年3月にグレミオへ移籍。しかし、移籍後すぐにホームシックまたはうつ病により失踪するという異例の事態に見舞われました。サンタカタリーナ州やパラナ州を転々とした後、サンパウロ州で発見され、病院で1か月間の治療を受けました。退院後、母親が彼の住むポルト・アレグレへ引っ越しました。

2009年6月28日、スポルチ・レシフェ戦でデビュー。その数か月後には、インテルナツィオナーレ・ミラノ、FCバルセロナ、レアル・マドリード、マンチェスター・シティFC、ユヴェントスFCといった名だたるクラブが獲得に興味を示していると報じられました。

2010年には、SCインテルナシオナルとのクラシコで右肩を負傷し手術。リーグ戦での出場は2試合に留まりました。グレミオでは本来のセンターバックではなく、右サイドバックとして出場し、ルシオの後継者として期待されました。2011年には右サイドバック部門でボーラ・ジ・プラッタを獲得。バイエルン・ミュンヘン、レアル・マドリード、ACミランなど、ヨーロッパのビッグクラブからの関心を集めました。

2012年4月下旬、CSKAモスクワへ移籍金1500万ユーロで合意し、5月4日に5年契約を結びました。2022年5月18日には、一身上の都合によりキャリアを中断しブラジルへ帰国することを表明。2023年からは、CSKAモスクワからのレンタルという形で、母国のSCインテルナシオナルでプレーを再開しました。

代表

2011年9月、アルゼンチン代表とのアメリカ・スーパークラシックでブラジル代表メンバーに選出されましたが、個人的な理由で参加を辞退。2014年10月14日、シンガポールで行われた日本代表との親善試合で代表初出場を果たしましたが、その後はブラジル代表に招集されることはありませんでした。

2016年7月13日にロシア国籍を取得。2017年4月よりロシア代表としてプレーすることが可能となり、10月7日の韓国戦でロシア代表としてデビューしました。

自国開催となった2018 FIFAワールドカップでは全5試合に出場し、チームの躍進に貢献。準々決勝のクロアチア戦では、延長戦の115分に同点ゴールを決めました。しかし、PK戦では3番手を務めたものの失敗し、チームは3-4で敗れました。

2021年9月2日、W杯欧州予選のクロアチア戦で負傷し、続くキプロス戦、マルタ戦を欠場。9月12日のクラブでのFCアルセナル・トゥーラ戦も欠場し、翌日、クラブと代表の両立が難しいとして代表引退を発表しました。

代表歴

出場大会

ブラジル代表
ロシア代表
2018 FIFAワールドカップ

試合数

国際Aマッチ 1試合 0得点（ブラジル、2014年）
国際Aマッチ 33試合 5得点（ロシア、2017年-2021年）

タイトル

クラブ

PFC CSKAモスクワ

ロシア・プレミアリーグ：2012-13, 2013-14
ロシア・カップ：2012-13
ロシア・スーパーカップ：2013, 2014, 2018

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