マリオ・ヴァレンティーノ

マリオ・ヴァレンティーノ（MARIO VALENTINO）は、イタリアのナポリに本社を置くファッションブランドであり、その創始者の名前でもあります。マリオヴァレンティノ、またはマリオヴァレンチノとも表記されることがあります。

ブランドの概要

マリオ・ヴァレンティーノは、もともと靴職人でした。1954年、ローマのアルタ・モーダ・コレクションで発表した「珊瑚の靴」が世界的に評価され、高級靴メーカーからファッションブランドへと発展しました。この「珊瑚の靴」は、彼の卓越した技術と革新的なデザインセンスを象徴する作品として、今もなお語り継がれています。

ブランド名が示す通り、デザイナーのヴァレンティノ・ガラヴァーニが設立したファッションブランド「ヴァレンティノ」と混同されることがありますが、両者は全く異なるブランドです。マリオ・ヴァレンティーノは、独自の歴史とスタイルを持つブランドとして、世界中で愛されています。

歴史

マリオ・ヴァレンティーノの足跡は、以下の通りです。

1927年 - ナポリで誕生。
1946年 - 父の工場「Valentino shoes」で靴職人としての修行を開始。
1952年 - 「Valentino shoes」での成功を基盤に、「Mario Valentino」として独立。
1954年 - ローマのアルタ・モーダ・コレクションで「珊瑚の靴」を発表し、世界的な注目を集める。
1957年 - アメリカの「I Miller」社とデザイナー契約を締結。
1958年 - ローマに初のショップをオープン。
1962年 - 現在のナポリ旗艦店があるVia Calabrittoにナポリショップをオープン。
1965年 - カール・ラガーフェルドと協業。
1972年 - ミラノに旗艦店をオープン。
1974年 - Architectual Meritwoを受賞。同年、フィレンツェの展示会で最優秀賞を受賞。
1975年 - ゴールデンブーツ賞、ゴールデンチベリオ賞、バドバ賞をそれぞれ受賞。
1978年 - ジョルジオ・アルマーニとの協業を開始。また、アメリカのファッションデザイン協会からシルバーオスカー賞を受賞。
1979年 - マリオ・ヴァレンティーノ社を株式会社化。同年、イタリア外務省から輸出特別賞を受賞。
1981年 - ジャンニ・ヴェルサーチとの協業。
1984年 - クロード・モンタナと協業。また、イタリアの大統領Pertiniより、Cavailere merito del lavoroを贈られる。
1987年 - ナポリのポンターノ協会でデザイン賞を受賞。また、ナポリ産業経済省から最優秀賞が贈られる。
1991年 - MARIO VALENTINO JAPAN 株式会社を設立。
2005年 - ミラノの旗艦店がリニューアルオープン。
2006年 - シューズ展示会MICAMに出展。
2007年 - 中国市場へ進出。
2008年 - ナポリの旗艦店がリニューアルオープン。
2010年 - サウジアラビアにショップをオープン。

マリオ・ヴァレンティーノは、靴作りから始まったブランドですが、その技術とデザインの追求は、バッグ、レザーグッズ、アパレルなど、多岐にわたる製品へと展開されています。各製品は、イタリアの伝統的な職人技と現代的なデザインが融合しており、その品質の高さと洗練されたスタイルは、世界中のファッション愛好家から支持されています。

ブランドの特徴

マリオ・ヴァレンティーノの特徴は、革新的なデザインと高品質な素材の使用にあります。特に、靴作りで培われた技術は、他の製品にも活かされており、快適さと美しさを両立しています。また、常に新しいトレンドを取り入れながらも、ブランドのアイデンティティを失わないバランス感覚は、長く愛される理由の一つと言えるでしょう。

その他の情報

マリオ・ヴァレンティーノは、その長い歴史の中で、数々のデザイナーやブランドとのコラボレーションを行ってきました。これらの協業は、マリオ・ヴァレンティーノのデザインの多様性と、常に新しいものを追求する姿勢を象徴しています。

現在でも、世界中で展開を続けるマリオ・ヴァレンティーノは、ファッション業界において重要な存在であり続けています。

外部リンク

Mario Valentino 公式サイト

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