マリカ・コロインベテ

マリカ・コロインベテ

フィジー共和国のナライヤマで1992年7月26日に生まれたマリカ・コロインベテ選手は、ジャパンラグビーリーグワンに所属する埼玉パナソニックワイルドナイツでプレーする、世界屈指のラグビーユニオン選手です。彼のポジションはウィング（WTB）で、身長182cm、体重96kgという恵まれた体格を活かしたパワフルな突破とスピードが持ち味です。

彼のキャリアは、まずラグビーリーグの世界でスタートしました。フィジー代表としてもプレーするなど、この分野で実績を積んだ後、ラグビーユニオンへの転向を決意しました。この転向は成功を収め、彼は瞬く間にユニオンの世界でも頭角を現します。

オーストラリアに渡ったコロインベテ選手は、スーパーラグビーに参戦するレベルズに2017年に加入。ここで中心選手として活躍し、その類稀なる才能を世界に知らしめました。特に、彼のダイナミックなランニングスキルとフィジカルの強さは、多くのファンを魅了しました。

国際舞台では、オーストラリア代表（ワラビーズ）として輝かしいキャリアを築いています。2022年11月時点で50キャップを獲得しており、これはワラビーズにおいて確固たる地位を確立している証です。ラグビーワールドカップには、2019年日本大会、そして2023年フランス大会と、二度の大舞台に主力選手として出場し、チームの攻撃を牽引しました。彼のトライゲッターとしての能力は、ワラビーズにとって不可欠な戦力となっています。

2021年からは、日本のトップリーグであるジャパンラグビーリーグワンへの挑戦を開始しました。埼玉パナソニックワイルドナイツに加入し、新たな環境に身を置きました。日本での公式戦デビューは、2022年1月23日に行われたリーグワン第3節の横浜キヤノンイーグルス戦でした。この試合に先発出場し、その実力を日本のファンに披露しました。

コロインベテ選手の活躍は、数々の受賞によっても証明されています。2022年には、その年の世界で最も優れた選手で構成される「ワールドラグビー男子15人制ドリームチーム」に選出されました。これは、彼のプレーが世界レベルで高く評価されていることを示しています。また、日本国内でも、リーグワン初年度から圧倒的なパフォーマンスを見せ、2022シーズンのリーグワンベスト15（WTB）にも選ばれています。

ラグビーリーグでの経験に裏打ちされたフィジカルと、ユニオンで磨き上げられたスキルを併せ持つマリカ・コロインベテ選手は、現在も埼玉パナソニックワイルドナイツの中心選手として、リーグワンの舞台で躍動しています。そのプレーは見る者を魅了し、今後のさらなる活躍が期待されています。

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