マリット・ビョルゲン

マリット・ビョルゲン：クロスカントリースキー界の女王

マリット・ビョルゲン（Marit Bjørgen、1980年3月21日 - ）は、ノルウェー、ソール・トロンデラーグ県トロンハイム出身のクロスカントリースキー選手。ミッドトルガウラル在住でRognes ILに所属。数々の輝かしい実績を残し、クロスカントリースキー界に名を刻んだ。

輝かしいキャリア

ビョルゲンの競技人生は、ジュニア時代から始まった。1999年、2000年のノルディックスキージュニア世界選手権に出場するも、目立った成績は残せなかった。しかし、クロスカントリースキー・ワールドカップに参戦すると、徐々にその才能を開花させていく。

2002-2003シーズンにはワールドカップ初優勝を飾り、スプリント部門で総合優勝。その後も勝利を重ね、2004-2005シーズンには初の総合優勝を達成。以降、総合優勝3回、総合2位4回を記録するなど、ワールドカップで圧倒的な強さを見せつけた。

世界選手権でも数多くのメダルを獲得。2005年、2011年、2013年には複数の金メダルを獲得する活躍を見せた。オリンピックでは、2018年平昌オリンピック時点で計15個のメダルを獲得。これは冬季五輪史上最多記録であり、彼女の功績を物語っている。

ホルメンコーレン大会でも、2005年、2010年、2012年に30kmで優勝。2010年にはスプリントでも優勝し、同年のホルメンコーレン・メダルを受章した。

喘息の薬を巡る議論

2009年12月、ビョルゲンは世界アンチ・ドーピング機関から喘息の薬を服用する許可を受けた。彼女は数年前から喘息の薬を服用しており、使用してもドーピング違反とはならないとされた。しかし、この許可を巡って、一部の選手や関係者から批判の声が上がった。特に、ユスチナ・コヴァルチックは、ビョルゲンの薬の使用をドーピング違反であると非難した。

ビョルゲンは、喘息でない限りサルブタモールを服用する利点はないと主張したが、ある研究結果では、喘息のない人にもサルブタモール服用に有利さがあることが示唆されている。

引退後

競技生活を引退後も、ビョルゲンはクロスカントリースキー界に貢献している。指導者として後進の育成に携わるなど、その影響力は今もなお大きい。

主な成績

オリンピック：金メダル8個、銀メダル4個、銅メダル3個
世界選手権：金メダル14個、銀メダル5個
ワールドカップ：総合優勝3回、スプリント部門優勝4回
ホルメンコーレン大会：30km優勝3回、スプリント優勝1回

人物

1980年3月21日生まれ
ノルウェー、トロンハイム出身
ミッドトルガウラル在住
Rognes IL所属

マリット・ビョルゲンは、その圧倒的な実力と実績で、クロスカントリースキー界に多大な影響を与えた。彼女の功績は、今後も語り継がれるだろう。

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