マリンポスト

有限会社マリンポストの概要

有限会社マリンポスト（英: Malin Post Production）は、1978年に設立された日本のポストプロダクション会社です。主に映画を対象に、VFX（視覚効果）やクレジットタイトルの制作を手掛けており、高い技術力と豊富な経験から日本映画界において重要な役割を果たしています。会社名の「マリン」は、マレーシアとインドネシアを併せた造語で、アジア地域との関連性を強調しています。

会社の沿革

マリンポストは1978年3月1日に設立し、東京都調布市で業務を開始しました。当初は東南アジアに特化したポストプロダクションを展開し、1983年にはマレーシアやシンガポールにおいて市場シェアの90%を獲得しました。この時期に特殊効果の研究開発やPR映画の制作をスタートさせました。1987年には本社を現在の調布市多摩川に移転し、日本映画界における特殊効果とタイトル制作の領域にも参入しました。

1994年にはデジタル処理システムが完成し、1996年に法人化を果たしました。以降、同社は数多くの作品に参与し、多様なジャンルの映像制作に寄与してきました。

VFXやクレジットタイトル制作の実績

マリンポストは1988年の「未来忍者 慶雲機忍外伝」を皮切りに、数多くの映画作品でVFXを担当してきました。特に「ゴジラ」シリーズでは、1989年の「ゴジラvsビオランテ」から始まり、1995年の「ゴジラvsデストロイア」まで、多くの作品に参加しています。また、2000年代に入ってからも「バトル・ロワイアル」や「千年の恋 ひかる源氏物語」、「仮面ライダー」シリーズなど、様々なヒット作品の制作に尽力しています。

さらに、テレビ番組やオリジナルビデオへの参加も多岐にわたります。特に、2001年から2004年にかけては「修羅のみち」シリーズに関わりました。

また、同社は映画におけるクレジットタイトルの制作でも、2008年の「花の生涯〜梅蘭芳〜」や2009年の「愛のむきだし」など、数多くの作品でその技術を披露しています。

現在の展望

マリンポストは、2023年には「シン・仮面ライダー」や「暴太郎戦隊ドンブラザーズVSゼンカイジャー」など、新たなプロジェクトに取り組み、今後も映画業界での存在感を発揮することが期待されています。技術の向上と新しい市場への挑戦を進めながら、これからも多様なジャンルでの作品に貢献し続けるでしょう。

参考文献

• - 川北紘一特別監修『平成ゴジラ クロニクル』、キネマ旬報社、2009年。

マリンポストはその革新性と専門技術で、映像制作の未来を切り開く存在であり続けることでしょう。将来の展開に目が離せません。

もう一度検索