マリーナの夏

渡辺満里奈「マリーナの夏」：80年代アイドル黄金期の代表曲

1987年、日本の音楽シーンを席巻したアイドル、渡辺満里奈。彼女の3枚目のシングル「マリーナの夏」は、アイドル全盛期を象徴する一曲として、今なお多くのファンに愛されています。

オリコンチャート1位、そして『ザ・ベストテン』初登場

「マリーナの夏」は、1987年4月8日、EPIC・ソニーよりリリースされました。前作「ホワイトラビットからのメッセージ」から3ヶ月ぶりとなるこのシングルは、発売と同時にオリコンチャートで1位を獲得。デビューシングルから3作連続の1位という快挙を達成し、渡辺満里奈の不動の人気を示しました。

また、TBS系人気音楽番組『ザ・ベストテン』にも初ランクイン。9位に初登場し、1週のみのランクインではありましたが、番組内で渡辺満里奈の名前の由来が明かされるなど、大きな話題を呼びました。他の音楽番組でも好成績を収め、『歌のトップテン』では8位に初登場し2週ランクイン（2週目は7位）と、各チャートで高い人気を獲得しました。当時、人気番組『夕焼けニャンニャン』で石橋貴明氏が「マリーナの夏」を茶化していたという逸話も残っています。

シングルカセットの特典：武道館イベントのトーク収録

「マリーナの夏」のシングルカセットには、同年春に日本武道館で開催された1stアルバム『MARINA』発売記念イベントのトークの一部が収録されているという、ファンにとって嬉しい特典が用意されていました。イベントの熱気と、渡辺満里奈の飾らない人柄が伝わる貴重な音源として、多くのファンに愛されています。

楽曲情報

作詞は秋元康氏、作曲はSIDE Aが岸正之氏、SIDE Bが山川恵津子氏、編曲は全て山川恵津子氏と、豪華な制作陣が参加。

7インチレコード:

SIDE A: マリーナの夏
SIDE B: トロピカル・ジュース

シングルカセット:

SIDE A: マリーナの夏、トロピカル・ジュース
SIDE B: マリーナの夏（カラオケ）、満里奈トーク IN 武道館

収録アルバム

「マリーナの夏」は、多くのベストアルバムにも収録されており、『EVERGREEN』や『おニャン子クラブA面コレクション Vol.4』『おニャン子クラブB面コレクション Vol.4』などでも聴くことができます。

80年代アイドルシーンにおける位置付け

「マリーナの夏」は、80年代アイドル黄金期を代表する一曲と言えるでしょう。オリコンチャートでの好成績、音楽番組でのランクイン、そしてシングルカセットの特典など、様々な要素が相まって、この曲はアイドル史に名を残す一曲となりました。その可愛らしいメロディーと、渡辺満里奈のフレッシュな歌声は、当時を知る世代だけでなく、現代のリスナーにも新鮮な感動を与え続けています。おニャン子クラブのメンバーとしても活躍した渡辺満里奈のソロ活動における代表曲として、「マリーナの夏」はこれからも多くの人々に愛され続けることでしょう。

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