マリー&ガリー

マリー&ガリー

『マリー&ガリー』は、NHK教育テレビ（Eテレ）内で2009年から放送されていた、科学をテーマにした短編アニメーションです。この番組は、視聴者に科学について楽しみながら学んでもらうことを目的とし、ギャグ、歌、ダンスを織り交ぜた内容となっています。特に、世界天文年2009を記念した公式イベント作品でもあります。

概要

このアニメは、短いエピソードが5分程度で展開されるオリジナル作品です。シリーズ構成を担ったのは、東映の女児向けアニメで知られる山田隆司、キャラクターデザインは『おジャ魔女どれみ』の馬越嘉彦によります。演出陣には、貝沢幸男や暮田公平など、様々なアニメ制作に携わったクリエイターが参加しています。

番組は、登場キャラクターの声優が紹介されるオープニングが特徴で、時には5人以上のキャラクターが登場するエピソードもありますが、声優名は4人までしか表示されない仕組みです。

また、最初に第0話として、番組紹介が行われ、その後、第1話が放送される形式が取られました。この第1話が放送されたのは2009年10月です。なお、初代のダ・ヴィンチ役を務めていた田の中勇が放送中に急逝されたため、最終話ではセリフがない形での演出がされました。

2010年3月30日からは第2期『マリー&ガリー ver.2.0』の放送が開始され、新たに登場したキャラクター・ノリカが仲間に加わる内容になっています。このバージョンでは、前半が『すイエんサー』として25分放送され、後半の『マリー&ガリー』が5分間放送される形に分れました。3年目以降では、過去の作品の再放送が行われ、2014年3月には正式な放送が終了しましたが、2015年には短期間の復活放送が行われました。

あらすじ

第1期

登場人物・マリカはゴスロリファッションを纏う無口な中学生で、科学が苦手でした。しかし、ある日、彼女は科学者たちの街「ガリハバラ」に迷い込むことに。そこではガリレオなどの奇妙な科学者たちと出会いながら、彼らとの交流を通じて科学に親しんでいきます。最終的には、ガリレオが天動説派に裁かれることになった際、学んだ知識を駆使して彼を救うことに成功し、無事ガリハバラを卒業しました。

ver.2.0

科学を克服したマリカは再びガリハバラに呼び戻され、新たなキャラクター・ノリカに出会います。ノリカは甘ロリファッションを着た少女で、科学を嫌う彼女はイライラすると巨大化したペット・クマを使って暴れ回ります。マリカはノリカの科学嫌いを克服させるべく、教育係として奮闘することになります。果たして彼女の任務は成功するのでしょうか。

登場人物

主要キャラクターには、科学者たちをモデルにした個性豊かな登場人物が揃っており、彼らの特徴もユニークです。マリカは、ガリハバラに迷い込み、科学の面白さを知ることで成長していくキャラクターとして描かれています。ペットやノリカ、その他の科学者たちも物語の重要な要素として機能し、視聴者に科学の楽しさを伝えながら、彼らの成長を見守る役割を担っています。

この作品は、楽しいエピソードや教訓を通じて、視聴者に科学の魅力を伝える素晴らしいアニメであり、長年にわたって多くの視聴者に愛されています。

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