マルキョク

マルキョク（パラオ語: Melekeok）は、パラオ共和国のマルキョク州に位置する、同国の首都です。パラオ最大の島であるバベルダオブ島の東岸に位置しています。

2006年10月7日、マルキョクの中心部から北西に約2km離れたンゲルルムッドの集落に政府機能が移転し、マルキョクはそれまで首都であったコロールに代わって、パラオの新たな首都となりました。

首都移転の背景には、複数の要因が存在します。駐日パラオ共和国大使館特命全権大使によれば、主な理由として、コロールの人口過密の解消と経済機能の分散が挙げられます。コロールは以前より人口が集中しており、都市機能の分散が課題となっていました。また、経済活動を地方へ分散させることで、国全体の発展を目指す意図もありました。

さらに、土地が政府に無償で提供されたことも、首都移転を後押しする大きな要因となりました。新たな首都エリアには国会議事堂が建設され、連邦直轄地として共和国政府が管理する土地となっています。これは、アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.と同様の形態です。

マルキョクへの首都移転は、パラオの国土利用や経済構造に大きな影響を与えるものであり、今後の発展が期待されています。

関連情報

* Seacology Melekeok State Project (外部リンク)

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