バベルダオブ島

バベルダオブ島の概要

バベルダオブ島（Babeldaob）は、ミクロネシア地域に属し、パラオ諸島に位置する最大の島です。グアム島に次ぐ面積を誇り、おおよそ331平方キロ[[メートル]]の広さを持っています。この島は、パラオ共和国の国土の70%以上を占めており、戦略的かつ地理的に重要な位置を占めています。

1980年代に計画されていた遷都が2006年の10月7日、パラオの独立記念日に実行され、バベルダオブ島の東岸に位置するマルキョク町が新たな首都として選ばれました。島の南端にはロマン・トメトゥチェル国際空港があり、アイライ州として知られるこの地域は、パラオ国内で二番目に人口の多い州となっています。また、2007年に全長約85キロ[[メートル]]の舗装道路「コンパクト・ロード」が開通し、交通アクセスが大幅に改善されました。この道路により、島を一周することが容易になり、訪れる人々にとって利便性が増しています。

バベルダオブ島の南側にあたるコロール[[島]]は、遷都前の首都があった場所です。両島は『日本・パラオ友好の橋』によって繋がっており、船を使用せずとも快適にアクセスできます。

自然環境

バベルダオブ島は、多様な地形を持つことで知られています。特に、他のミクロネシアの島々とは異なり、多くの山々が存在し、その中にはパラオで最も高いゲルチェレチュース山（標高242メートル）も含まれています。この地域は熱帯雨林気候の影響を受けており、年間を通じて豊富な降水量があります。これにより、島内には美しいガラスマオの滝といった大きな滝が流れ、自然の美しさが際立っています。

加えて、バベルダオブ島は豊かな森林に覆われており、海岸部にはマングローブも生育しています。島の東部に位置するマルキョク州には、パラオ最大の淡水湖・ガルドック湖があります。この湖は固有種の鳥の生息地であり、またイリエワニの繁殖地ともされています。周囲には湿地や小川も広がり、自然環境が保たれる重要な場所となっています。ガルドック湖は2002年にラムサール条約の登録地としても認定されました。

バベルダオブ島の州

バベルダオブ島には、パラオ共和国が設定した16の州のうち10州が含まれており、以下の州が存在します：

• - アイメリーク州（Aimeliik）
• - アイライ州（Airai）
• - マルキョク州（Melekeok）
• - ガラルド州（Ngaraard）
• - アルコロン州（Ngarachelong）
• - ガラツマオ州（Ngaradmau）
• - ガスパン州（Ngatpang）
• - エサール州（Ngchesar）
• - アルモノグイ州（Ngeremlengui）
• - オギワル州（Ngiwal）

このように、バベルダオブ島は自然の美しさと歴史的な重要性を兼ね備えた特別な地であり、訪れる人々に多くの魅力を提供しています。

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