マルコ・アメリア

マルコ・アメリアのサッカーキャリア

基本情報

マルコ・アメリア（Marco Amelia）は1982年4月2日にイタリアのラツィオ州フラスカーティで生まれたサッカー選手で、ポジションは主にゴールキーパーである。彼の名前の表記には「アメーリア」というバリエーションも存在し、サッカー界での活躍を通じて多くのファンに知られています。

経歴

ユース時代と初期のキャリア

アメリアはASローマのユースアカデミーで育ち、2000年にトップチームに昇格した。しかし、すぐにフランチェスコ・アントニオーリという強力なライバルに舵を奪われ、なかなか出番を得ることができなかった。それでも、2001年にASリヴォルノ・カルチョへレンタル移籍を果たし、この年は1試合の出場に留まった。

2002-03シーズンにはリヴォルノに完全移籍し、レギュラーキーパーとして35試合に出場する活躍を見せた。彼はその後、USレッチェやパルマFCへのレンタルを経て、2004年にリヴォルノに戻り、正GKとして定着。これにより大手クラブからも注目される存在となった。

パレルモとミラン時代

2008年6月にリヴォルノがセリエBに降格すると、アメリアはパレルモに移籍し、そこでのパフォーマンスでも正GKとしての地位を築いた。2009年にはルビーニョとのトレードでジェノアに移り、同様に主力として活躍する。

2010年6月には、ACミランにレンタル移籍。同チームでの背番号1を背負ったが、クリスティアン・アッビアーティの活躍により、再び控えに回ることになった。ミランはその年にスクデットを獲得したものの、アメリアの出場機会は限られていた。

2011年にミランに完全移籍するが、2014年にはクラブを退団。2020年以降、フェデレーションリーグのロッカ・プリオーラで選手兼役員としてのシニアキャリアを再開した。

代表歴

アメリアはイタリア代表にも選出されており、U-15代表から各世代で経験を積んでいる。2005年11月16日のコートジボワール戦でフル代表デビューを果たし、2006年のドイツワールドカップではチームの優勝メンバーとして名を連ねた。EURO2008では第2GKとして出場したが、その後はFIFAコンフェデレーションズカップ2009以降、代表活動からは遠ざかっている。特に2010年の南アフリカW杯にはメンバーから外れてしまった。

特徴

アメリアのプレースタイルは、特に判断力と反射神経に定評がある。しかし、ディフェンダーとの連携やポジショニングセンスに課題があり、時折精神的な弱さが影響する場面も見受けられた。これらの理由から、代表チームでの立場は年々厳しくなっている。

エピソード

彼のキャリアの中でも特に印象的なエピソードには、2006年のUEFAカップグループリーグでの試合がある。パルチザン・ベオグラード戦での後半43分、アメリアはFKのチャンスに前線に上がり、見事にヘディングで同点ゴールを決めた。また、2009年のジェノア対インテル・ミラノ戦では、ハーフラインまでボールを蹴り出したことで意外なゴールを奪われるという珍事件も起こった。これらの出来事は、彼のキャリアにおけるユニークな瞬間として語り継がれている。

所属クラブ

これまでのクラブキャリアを見てみると、ASローマ（2000-2002）、ASリヴォルノ（2002-2008）、USチッタ・ディ・パレルモ（2008-2009）、ジェノア（2009-2011）、ACミラン（2010-2014）、ロッカ・プリオーラ（2014）、ペルージャ・カルチョ（2015）、チェルシーFC（2015-2016）、ヴィチェンツァ・カルチョ（2017）など、多岐にわたる。

マルコ・アメリアは、その多彩な経歴と独特なプレースタイルでサッカー界に名を刻んだ選手である。

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