マルシア

マルシアのプロフィールと活動

マルシアは1969年2月14日にブラジル・サンパウロ州モジ・ダス・クルーゼスで生まれた日系三世の歌手、女優、タレントです。彼女の本名は大鶴一枝（おおつる かずえ）で、旧姓は西家（にしいえ）です。彼女はワタナベエンターテインメントに所属しています。

幼少期と家族背景

マルシアは、静岡県富士市出身の祖父と静岡県沼津市出身の祖母のもと、果樹園を営む家庭で育ちました。父は中退後に事業を始め、果樹園を手放した祖父から資金を得て肉屋を成功させました。彼女のミドルネーム「一枝」は、彼女の祖母が愛した美空ひばりに由来しています。

日本でのキャリアの始まり

1985年にブラジルで行われたTBSテレビの『TBS歌謡選手権』で準優勝したのを機に、日本の音楽界に進出しました。翌年の『外国人歌謡大賞』で優勝し、ブラジル代表として初来日。当時の作曲家猪俣公章にスカウトされ、内弟子として修行を始めました。

内弟子時代には、坂本冬美とともに生活し、言葉の壁を乗り越えた友情を育みました。その厳しい修行を経て、1989年には「ふりむけばヨコハマ」で正式デビューを果たし、数々の新人賞を受賞しました。しかし、デビューを果たす直前に父が急逝したことは、彼女にとって大きな試練となりました。

女優としての活動

その後、テレビドラマやバラエティ番組へも出演し、女優タレントとしての地位を確立しました。1994年には俳優の大鶴義丹と結婚し、女児を授かりましたが、2004年に離婚。離婚後も娘のために大鶴姓を名乗ることを選びました。

2001年にはブロードウェイミュージカル『ジキル＆ハイド』に初出演し、その才能が評価され、文化庁芸術祭賞を受賞しました。2003年には日本に帰化し、日本国籍を取得しました。

国際交流の貢献

2015年には日伯外交関係樹立120周年を記念して、サッカー元日本代表監督のジーコと共に親善大使に任命されました。国際交流の面でも尽力しており、両国の架け橋として活動しています。

ディスコグラフィと舞台作品

マルシアは多数のシングルやアルバムをリリースし、特に「大阪の女」をザ・ピーナッツのトリビュート作品でカバーしたことも話題になりました。また、舞台でも多彩な役どころで活躍し、特に『レ・ミゼラブル』のファンティーヌ役や『ユーリン・タウン』のペネロペ役など、数多くのミュージカルで評価されています。

各種メディアへの出演

テレビドラマや映画、バラエティに至るまで幅広く出演し、視聴者に親しまれています。NHK紅白歌合戦にも出場する実績を残し、多くのファンに支持されています。ラジオ番組にも出演し、情報発信や音楽活動に力を入れています。

まとめ

マルシアは、日系ブラジル人として日本で成功を収め、多彩な活動を続けています。彼女のストーリーは、文化の壁を越える努力や、多様性の尊重の重要性を示すものです。マルシアの今後の活動にも期待が寄せられています。

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