マルネウリ

マルネウリ（グルジア語: მარნეული、[mɑrnɛuli]、グルジア語ラテン翻字: Marneuli）は、ジョージア南部のクヴェモ・カルトリ州に位置する小都市です。マルネウリ地区の中心都市であり、アゼルバイジャンおよびアルメニアとの国境に近接しています。

人口

2014年の国勢調査によると、マルネウリの人口は20,211人です。

歴史

マルネウリは、かつて存在した「ロムタゴラ＝マルネウリ」「エクレシ」「チャンダル＝サンダリ」「サルヴァニ」という複数の村が統合されて形成された、比較的大きな集落です。その中でも最も古い「ロムタゴラ」は、13世紀の文献にも記述が見られ、アルゲティ川の右岸に巨石で築かれた城郭が複数存在していました。特に主要な城は交通の要衝として重要な役割を果たしていました。現在でも、マルネウリ周辺には巨石時代の城郭や要塞、初期封建時代の教会の遺跡が残されています。

17世紀には、サファヴィー朝のアッバース1世によって、先住のジョージア人に代わり、ボルチャルのトルクメン族がこの地に入植しました。この影響で、この地域は後に「ボルチャロ」と呼ばれるようになりました。1947年になって、この集落の名称は、古来のジョージアでの呼称である「マルネウリ」に戻されました。ただし、1947年から1952年の間は「サルヴァン」とも呼ばれており、一部の文書や資料では現在もこの呼称が使われています。マルネウリの集落は、1964年に「市」に昇格しました。

現代のマルネウリには、ジョージア空軍の基地が置かれています。2008年8月8日には、南オセチア紛争に関連して爆撃を受け、ジョージア人4名が死亡、5名が負傷する被害が発生しました。

自然

マルネウリは、マルネウリ平原の中央、アルゲティ川沿いに位置しています。気候は温暖で、夏は暑く、冬は比較的寒いです。年平均気温は12℃で、1月の平均気温は0℃、7月の平均気温は23.9℃です。過去の最低気温は−25℃、最高気温は40℃を記録しています。年間降水量は約500mmです。

教育

マルネウリには、トビリシ国立大学の分校が1校と、2008年に開学したヘイダル・アリエフ・ジョージア＝アゼルバイジャン人文大学があります。

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