マルムーティエ

マルムーティエ（Marmoutier、ドイツ語: Maursmünster）は、フランスのアルザス地域圏、バ＝ラン県に位置するコミューンです。アルザス地方の北西部に位置し、サヴェルヌとヴァスロンヌの中間に位置しています。地域圏の首府であるストラスブールからは、およそ30kmほどの距離にあります。

地理

マルムーティエは、アルザス地方の北西部に位置し、サヴェルヌとヴァスロンヌという二つの主要な都市の中間に位置しています。ストラスブールからは約30kmの距離にあり、交通の便も比較的良い地域です。かつては、セレスタとサヴェルヌを結ぶ鉄道路線がマルムーティエを経由していました。

歴史

マルムーティエの歴史は、同名のマルムーティエ修道院の存在と深く結びついています。この修道院は、589年に聖コルンバを師とするアイルランドの修道士たちによって創建されました。その後、一度火災に見舞われましたが、724年にモール修道士の指導のもとで再建され、モーリ修道院（Mauri monasterium）と名付けられました。マルムーティエの住民が自らをモーリモナステリアン（Maurimonastérien）と呼ぶのは、この修道院との深い関わり合いがあるためです。

971年には、ストラスブール大司教エルヒェンバルトが修道院付属教会を献堂しました。11世紀に完成した壮大なファサードは、今日でも見ることができ、その歴史的な価値を伝えています。この付属教会には、ジルバーマン家が製作した見事な大オルガンが設置されており、音楽史においても重要な存在となっています。

人口統計

INSEEを参照

姉妹都市

ザスバッハ＝オーベルザスバッハ（ドイツ）

出身者

アルベール・カーン：銀行家、慈善家
* アルフォンス・レヴィ：画家

マルムーティエは、その豊かな歴史と美しい景観、そして文化的な遺産によって、訪れる人々を魅了し続けています。中世の面影を残す街並みを散策し、修道院の歴史に触れ、ジルバーマンのオルガンの音色に耳を傾けることで、この地の魅力を深く感じることができるでしょう。

もう一度検索