マルヤッタ・カヨスマ

マルヤッタ・カヨスマ（Ritva Marjatta Kajosmaa、1938年2月3日 - ）は、フィンランド、キュメンラークソ県Vehkalahti（現在のハミナの一部）出身の元クロスカントリースキー選手です。1960年代から1970年代にかけて国際大会で目覚ましい活躍を見せました。

輝かしい競技成績

カヨスマは、1968年のグルノーブルオリンピックで初めてオリンピックの舞台に立ちました。5kmと10kmの両種目で5位入賞を果たし、リレーでは4位という結果でした。翌1969年には、伝統あるホルメンコーレンスキー大会で5kmと10kmの二冠を達成し、その実力を世界に示しました。1970年のノルディックスキー世界選手権では、5kmで4位、10kmで銀メダルを獲得、リレーでは銅メダル獲得に貢献しました。

1971年には、ホルメンコーレンスキー大会10kmで2度目の優勝を果たし、その功績が認められ、同年のホルメンコーレン・メダルを受章しました。1972年の札幌オリンピックでは、5kmとリレーで銀メダル、10kmで銅メダルを獲得し、再びホルメンコーレンスキー大会で5kmと10kmの二冠を達成しました。勢いは止まらず、翌年も同大会で2年連続の二冠を達成しました。38歳で迎えた1976年インスブルックオリンピックでは、リレーで銀メダルを獲得しました。

国民的英雄

カヨスマは、1969年から1973年まで4年連続してフィンランド最優秀女性スポーツ選手賞を受賞しました。これは、彼女の競技成績と国民からの絶大な支持を示すものです。彼女の活躍は、フィンランドのクロスカントリースキー界に大きな影響を与え、多くの若い選手たちの目標となりました。

引退後

現役引退後も、カヨスマはスポーツ界との関わりを続け、後進の育成に尽力しました。彼女の功績は、フィンランドのスポーツ史に永遠に刻まれています。

主な実績

オリンピック
1968年グルノーブルオリンピック：5km、10km 5位、リレー4位
1972年札幌オリンピック：5km、リレー銀メダル、10km銅メダル
1976年インスブルックオリンピック：リレー銀メダル
世界選手権
1970年ノルディックスキー世界選手権：10km銀メダル、リレー銅メダル
ホルメンコーレンスキー大会
1969年：5km、10km優勝
1971年：10km優勝
1972年：5km、10km優勝
1973年：5km、10km優勝
その他
* 1969年～1973年：フィンランド最優秀女性スポーツ選手賞

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