マルヨ・マティカイネン＝カールストロム

マルヨ・マティカイネン＝カールストロム（Marjo Tuulevi Matikainen-Kallström、1965年2月3日 - ）は、フィンランド、ウーシマー県ロホヤ出身の元クロスカントリースキー選手であり、現在は国民連合党に所属する政治家です。1980年代にクロスカントリースキーの国際舞台で目覚ましい活躍を見せました。

スポーツキャリア

1984年、サラエボオリンピックにフィンランド代表として選出され、5kmでは22位、リレーでは銅メダル獲得に貢献しました。同年12月13日には、イタリアのヴァルディソールで開催されたクロスカントリースキー・ワールドカップの5kmでデビューし、19位という結果を残しました。1985年のノルディックスキー世界選手権では、リレーで4位入賞を果たしています。

翌1985年12月7日、カナダで行われたワールドカップの5kmで初優勝を飾り、その後も好調を維持。1985-1986シーズンにはワールドカップ総合優勝を達成しました。

1987年のノルディックスキー世界選手権では、5kmで金メダル、10kmで銀メダルを獲得。20kmでは4位、リレーでは6位という成績でした。ワールドカップシーズン総合では、2連覇を達成しました。

1988年のカルガリーオリンピックでは、5kmで金メダル、10kmとリレーで銅メダルを獲得し、3つのメダルを手にしました。また、ホルメンコーレンスキー大会では、この年に新設された30kmの初代王者となり、ワールドカップでは総合3連覇を達成しました。

自国フィンランドで開催された1989年ノルディックスキー世界選手権では、15kmとリレーで金メダル、10kmフリー走法で銀メダル、10kmクラシカル走法と30kmで銅メダルを獲得。出場した全5種目でメダルを獲得する快挙を成し遂げました。

24歳という若さで数々の栄光を手にしたマティカイネンは、このシーズンを最後に、ヘルシンキ工科大学での研究に専念するため現役を引退しました。

セカンドキャリア

1992年に工学の修士号とMBAを取得して大学を卒業後、Fortumグループに勤務。1995年にはArne Matias Kallströmと結婚し、3人の子供を授かりました。その後政界に進出し、国民連合党に所属。1996年から2004年まで欧州議会議員、2004年からはフィンランド国会（エドゥスクンタ）議員、2005年からはエスポー市協議会議員、2004年6月6日から2006年11月6日までは国民連合党副党首などを歴任しました。

また、フィンランドスキー連盟理事（1990年から2007年）、フィンランドオリンピック委員会副委員長（2000年から）、国際スキー連盟理事（2002年から2006年）、欧州エネルギー財団副委員長（1996年から2004年）など、数々の要職を歴任しています。

これらの輝かしい功績により、マティカイネンはフィンランドのスポーツ界、政界において重要な人物として広く認知されています。

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