マンガ・エロティクス

『マンガ・エロティクス』は、かつて太田出版から季刊で発行されていた日本の漫画雑誌です。1999年4月15日に創刊され、当初は1月、4月、7月、10月の15日に発売されていました。

この雑誌は、漫画家の山本直樹氏をスーパーバイザーとして迎え、「おとなのためのエロティックコミック」というキャッチフレーズを掲げていました。掲載作品は読切が中心でしたが、一部連載作品も存在しました。エロティックな表現を追求しつつも、芸術性や物語性を重視した作品が多く掲載されていたのが特徴です。

2002年以降は、発行頻度が年1回から3回程度に減少し、その後休刊となりました。休刊に至った正確な理由は公式には発表されていませんが、出版業界全体の不況や、読者のニーズの変化などが影響したと考えられます。

主な掲載作品は以下の通りです。

Iron Maiden（榎本ナリコ）
蟻（雁須磨子）
うろしま物語（福山庸治）
奥様は18歳 （山本直樹）
勝手にしやがれ（田村マリオ）
日曜日（やまだないと）

『マンガ・エロティクス』は、その独特なコンセプトと掲載作品のクオリティの高さから、一部の読者から熱狂的な支持を受けていました。休刊後も、その影響力は小さくなく、後続の漫画雑誌やエロティック表現のあり方に影響を与えたと言えるでしょう。

関連雑誌としては、同じく太田出版から発行されていた『マンガエフ』や『マンガ・エロティクス・エフ』などが挙げられます。これらの雑誌も、『マンガ・エロティクス』と同様に、エロティックな表現を追求した作品を掲載していました。

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