マンティコア・レコード

マンティコア・レコード：ELPが生んだ伝説のレーベル

マンティコア・レコードは、プログレッシブ・ロック界の重鎮、エマーソン・レイク・アンド・パーマー（ELP）のメンバーによって1973年に設立されたレコードレーベルです。その名前は、人間の顔、ライオンの胴体、蠍の尻尾を持つというヨーロッパの伝説的な生物「マンティコア」に由来します。

レーベルの象徴

ELPのセカンド・アルバム『タルカス』（1971年）に登場する怪獣タルカスの物語で、マンティコアはタルカスの最後の対戦相手として描かれました。マンティコア・レコードのシンボルマークは、このアルバムの見開きジャケットに描かれた絵物語の中のマンティコアのシルエットをデザインしたものです。この印象的なシンボルは、レーベルの音楽的な方向性と芸術性を象徴するものとして、広く認知されています。

レーベルの歴史

マンティコア・レコードは、当初アイランド・レコードと共同所有されていましたが、後に提携は解消されました。その後、1973年から1975年まではアトランティック・レコード、1975年から閉鎖される1977年まではモータウンが配給を担当しました。短い期間ではありましたが、数々の重要なプログレッシブ・ロックの作品を世に送り出しました。

2016年にELPの元メンバー、グレッグ・レイクが逝去。しかし、彼の遺志を継ぎ、2017年にグレッグ・レイク・エステートの承認の下、マンティコア・レコードは再開されました。レイクが生前最後に願っていたことの一つがマンティコア・レコードを取り戻すことだったと言われています。再開後、最初に発表された作品は、レイクのアルバム『ライヴ・イン・ピアツェンツァ』（2017年）でした。

所属アーティスト

マンティコア・レコードには、ELPをはじめ、数多くの才能あるアーティストが所属していました。

バンコ・デル・ムトゥオ・ソッコルソ (バンコ)
エマーソン・レイク・アンド・パーマー (ELP)
ジョン・グリーヴス
ハンソン
キース・クリスマス
リトル・リチャード
ピート・シンフィールド
プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ (PFM)
ストレイ・ドッグ

これらのアーティストたちは、マンティコア・レコードを通じて、プログレッシブ・ロックの多様性と革新性を追求し、音楽史にその名を刻みました。

関連事項

レコード会社一覧
プログレッシブ・ロック

マンティコア・レコードは、短い活動期間であったにもかかわらず、プログレッシブ・ロックの歴史において重要な役割を果たしました。その音楽的な遺産は、再開後の活動を通じて、新たな世代に受け継がれています。

外部リンク

マンティコア・レコード公式ウェブサイト
マンティコア・アルバム・ディスコグラフィ
マンティコア・アルバム情報&レコード・スキャン

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