マーキース・ブラウン

マーキース・ブラウン：スピードスターワイドレシーバーの軌跡

マーキース・ブラウン（Marquise Brown）は、そのスピードと卓越したキャッチ能力でNFLを席巻しているワイドレシーバーです。フロリダ州ハリウッド出身で、現在はカンザスシティ・チーフスに所属しています。元NFL選手アントニオ・ブラウンを従兄に持ち、愛称は故郷にちなんで「ハリウッド」と呼ばれています。

大学時代：オクラホマ大学での躍進

カレッジでのキャリアは、COC（カレッジ・オブ・ザ・キャニオンズ）で1年間プレーした後、オクラホマ大学へ転校したことから本格的に始まりました。2017年、転校後1年目のシーズンに57レシーブ、1,095レシーブ獲得ヤード、7つのレシービングTDを記録し、その才能を開花させます。特にオクラホマ州立大学戦では、265レシーブ獲得ヤードという驚異的な記録を打ち立て、オクラホマ大学の選手による1試合最多レシーブ獲得ヤード記録を更新しました。

2018年シーズンには、75レシーブ、1,318レシーブ獲得ヤード、10のレシービングTDを記録し、その評価を確固たるものとしました。シーズン終了後、2019年のNFLドラフトにアーリーエントリーし、プロの世界へと足を踏み入れます。

NFLでの活躍

ボルチモア・レイブンズ時代 (2019-2021)

2019年のNFLドラフトで、ブラウンはボルチモア・レイブンズから全体25位で指名を受けました。ルーキーイヤーとなった2019年シーズン、マイアミ・ドルフィンズとの開幕戦でNFLデビューを飾り、4レシーブ、147レシーブ獲得ヤード、2つのレシービングTDを記録する鮮烈なデビューを飾ります。デビュー戦で40ヤード以上のレシービングTDを2つ以上記録したのはNFL史上初の快挙でした。第15週のニューヨーク・ジャイアンツ戦では、シーズン7つ目のレシービングTDを記録し、レイブンズのルーキー最多タイ記録となりました。

2020年シーズンには、第14週のクリーブランド・ブラウンズ戦で試合終了間際に逆転となる44ヤードのレシービングTDを記録するなど、印象的な活躍を見せました。シーズン全体では58レシーブ、769レシーブ獲得ヤード、8つのレシービングTDを記録しました。

2021年シーズンには、背番号を15から5に変更し、新たな気持ちでシーズンに臨みました。第2週のカンザスシティ・チーフス戦で6レシーブ、113レシーブ獲得ヤード、1つのレシービングTDを記録し、第5週のインディアナポリス・コルツ戦ではキャリアハイとなる125レシーブ獲得ヤードを記録しました。

アリゾナ・カージナルス時代 (2022-2023)

2022年のNFLドラフト当日、ブラウンは同ドラフトの全体23位指名権とのトレードでアリゾナ・カージナルスへ移籍しました。ここでは、オクラホマ大学時代にチームメイトだったカイラー・マレーと再びチームメイトとなり、注目を集めました。

2023年シーズンは、ディアンドレ・ホプキンスの移籍に伴い、エースレシーバーとしての役割を担い、チームを牽引しました。

カンザスシティ・チーフス時代 (2024-)

2024年3月18日、ブラウンはカンザスシティ・チーフスと1,100万ドルの単年契約を結びました。チーフスでは、そのスピードと経験を活かし、チームの攻撃に新たな風を吹き込むことが期待されています。

人物

2022年8月3日にはスピード違反で逮捕されるという出来事もありましたが、ピッチ上での才能は疑いようがありません。

マーキース・ブラウンは、その才能と努力でNFLの舞台で輝き続けています。これからの活躍にも目が離せません。

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