カイラー・マレー

カイラー・マレー：二刀流の才能が開花したNFLスター

カイラー・コール・マレー（Kyler Cole Murray）は、1997年8月7日生まれのアメリカンフットボール選手。NFLのアリゾナ・カージナルスに所属し、クォーターバックとして活躍しています。彼は、MLBとNFLの両方でドラフト1巡目指名を受けた、史上初の選手としてその名を刻んでいます。

高校時代：輝かしい実績

テキサス州ベッドフォードで育ったマレーは、アレン高校時代からその才能を発揮。2014年にはゲータレード年間最優秀選手賞を受賞しました。チームを3年連続の州選手権優勝に導き、43試合連続勝利という記録を打ち立てました。高校時代には野球もプレーし、遊撃手と二塁手を務めました。

大学時代：二つの才能の開花

高校卒業後、マレーは父も通ったテキサスA&M大学に進学し、アメリカンフットボールと野球を両立させました。その後、オクラホマ大学に転校し、2017年には野球で主に左翼手としてプレー。フットボールではベイカー・メイフィールドの控えQBを務めました。2018年には野球で打率.296、10本塁打の成績を上げましたが、アメリカンフットボール選手としての道を追求することを決意。MLBドラフト1巡目(全体9位)でオークランド・アスレチックスから指名され契約を締結しますが、NFLドラフトにエントリーすることを決意しました。

2018年のフットボールシーズンでは、先発QBとして4,361ヤード、43TDの成績を残し、ハイズマン賞を受賞。オクラホマ大学の選手が2年連続でハイズマン賞を受賞するという快挙を達成しました。

NFL：アリゾナ・カージナルスでの活躍

2019年のNFLドラフトで、マレーはアリゾナ・カージナルスから全体1位で指名を受けました。これは、MLBとNFLの両方でドラフト1巡目指名を受けた史上初の出来事でした。2019年9月8日、デトロイト・ライオンズ戦でNFLデビュー。2020年には、バッファロー・ビルズ戦での劇的なヘイルメリーパスが「ヘイル・マレー」と呼ばれ、ブリヂストンNFL年間最優秀プレイ賞を受賞しました。

2022年シーズン前には、5年2億3,050万ドルの契約延長に合意しましたが、12月12日の試合でACL断裂の重傷を負いました。しかし、2023年11月12日のアトランタ・ファルコンズ戦で復帰を果たし、チームを勝利に導きました。

人物像：スポーツ一家のサラブレッド

マレーの父、ケビン・マレーもテキサスA&M大学でQBを務めた元選手であり、叔父のカルビン・マレーは元プロ野球選手です。また、母方の祖母が韓国人であるため、彼は韓国系アメリカ人3世でもあります。ボルチモア・レイブンズのデビン・デュバネイはいとこにあたります。

カイラー・マレーの主な獲得タイトル

ゲータレード年間最優秀選手賞（2015）
ハイズマン賞（2018）
AP通信NFL最優秀新人攻撃選手（2019）
ブリヂストンNFL年間最優秀プレイ賞（2020）
* プロボウル選出：2回（2020、2021）

まとめ

カイラー・マレーは、その卓越した才能と努力で、アメリカンフットボール界に新たな風を吹き込んでいます。二刀流の才能を持つ彼の今後の活躍から目が離せません。

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