マーク・マーフィー (1955年生のアメリカンフットボール選手)

マーク・ホッジ・マーフィー：NFL選手から名門チームのCEOへ

マーク・ホッジ・マーフィー（Mark Hodge Murphy）は、1955年7月13日生まれ。アメリカ合衆国ニューヨーク州ウィリアムズビル出身。元アメリカンフットボール選手であり、現在はNFLのグリーンベイ・パッカーズの社長兼CEOを務める人物です。

プロ入り前：バッファロー・ビルズのファンとして

1970年代、マーフィー一家はニューヨーク州バッファロー近郊に移り住み、父親がバッファロー・ビルズのシーズンチケットを購入したことがきっかけで、マークはビルズの熱心なファンになりました。特にO・J・シンプソンが活躍していた1973年にリッチ・スタジアムで初めてNFLの試合を観戦したことは、彼にとって忘れられない経験となりました。

選手時代：ワシントン・レッドスキンズでの活躍

高校時代からアスリートとして才能を発揮していたマーフィーは、MLBからもスカウトを受けるほどでした。しかし、コルゲート大学に進学し、野球とアメリカンフットボールの両方でキャプテンを務めます。1977年、ドラフト外フリーエージェントとしてワシントン・レッドスキンズに入団。当初は控え選手でしたが、徐々に頭角を現し、フリーセイフティの先発ポジションを獲得。1983年にはNFLトップの9インターセプトを記録し、プロボウルに選出されるなど、NFLを代表する選手へと成長しました。

第17回スーパーボウルでは、マイアミ・ドルフィンズのQBデビッド・ウッドリーのパスをインターセプトし、チームの勝利に大きく貢献しました。1984年までの8シーズンで109試合に出場し、27インターセプト、6ファンブルリカバーを記録し、1984年に現役を引退。

引退後：経営者としての成功

現役時代にアメリカン大学でMBAを取得していたマーフィーは、引退後、NFL選手会のアシスタントエクゼクティブディレクターを務めながら、ジョージタウン大学ローセンターで学びました。その後、母校のコルゲート大学やノースウェスタン大学でアスレチック・ディレクターを歴任し、2008年1月、グリーンベイ・パッカーズの社長兼CEOに就任しました。

パッカーズのCEOとしては、チームの経営戦略や人事、広報など、多岐にわたる分野でリーダーシップを発揮しています。ブレット・ファーヴの引退騒動後には、アーロン・ロジャースをエースQBとしてチームを再建し、2011年には第45回スーパーボウルでチームを優勝に導きました。また、本拠地ランボー・フィールドの拡張やチケットの値上げなど、チームの収益向上にも尽力しています。シーズン18試合制導入には反対の立場をとるなど、選手やチームの権利擁護にも積極的に取り組んでいます。

選手、経営者として、アメリカンフットボール界に多大な貢献を果たしている人物です。

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