マーク・モーズリー

マーク・モーズリー - NFLの名キッカー

マーク・モーズリー（Mark DeWayne Moseley）は、1948年3月12日にテキサス州レーンビルで生まれたアメリカンフットボールの元プレースキッカーです。彼は1970年から1986年にかけて、NFLの4つのチームで合計16シーズンをプレーしました。その中で、特にワシントン・レッドスキンズでの活躍が知られています。

プロ入り前の経歴

モーズリーはテキサス州リヴィングストンで育ち、地元の高校でフットボールを始めました。高校卒業後、1965年から1966年にかけてテキサスA&M大学、1967年から1968年まではステファン・F・オースティン州立大学でフットボールを続けました。彼は大学では主にクォーターバックとしてプレーしていましたが、最終年にはプレースキッカーに転向し、そのシーズンにカンファレンス記録を更新しました。

NFLキャリアのはじまり

モーズリーは1970年のNFLドラフトでフィラデルフィア・イーグルスから14巡目全体346位で指名を受けてプロ入りを果たしました。この時、プレースキッカーがドラフトに指名されたのは史上初のことでした。しかし、イーグルスでは1年で解雇され、その後ヒューストン・オイラーズでも2年目の序盤で解雇となり、モーズリーは約2年間NFLから離れざるを得ませんでした。彼は故郷の高校でコーチとして過ごしながら、キッカーとしての練習も続け、NFLチームへの手紙を送り続けました。彼の努力は1974年にリワシントン・レッドスキンズとの契約に結びつき、NFL復帰を果たしました。

ワシントン・レッドスキンズでの成功

1982年シーズン、モーズリーはストライキによって短縮された試合数の中で、NFLの新記録となる21回連続フィールドゴール成功を達成しました。このシーズン、彼は95.2%という高い成功率を誇り、76得点を挙げてリーグトップの成績を残しました。その活躍により、モーズリーはプレースキッカーとして初めてシーズンMVPに選ばれました。

プレーオフでは少々精彩を欠いたものの、スーパーボウル第17回では2本のフィールドゴールと3本のエクストラポイントを決めて、チームの優勝に大きく貢献しました。彼は1983年シーズンでも161得点を挙げ、再びリーグトップとなりました。特にNFCチャンピオンシップでは、しっかりとしたプレーで試合を決めるフィールドゴールを成功させました。

キャリアの終わり

モーズリーは1986年に38歳を迎え、その年のシーズン中盤でレッドスキンズから解雇されました。その後、クリーブランド・ブラウンズと契約を結びましたが、そのシーズンをもって現役を引退しました。ブラウンズでのディビジョナルプレーオフでは、フィールドゴールを外す場面もありましたが、延長戦では重要な役割を果たしました。

成績と引退後

モーズリーの通算成績は、フィールドゴールが300回成功（457回中）、エクストラポイントが482回成功（512回中）、トータルで1,382ポイントを記録しました。また、彼はフィールドゴール成功数で4度もリーグトップに輝いています。引退後はバージニア州のレストランチェーンで幹部として働いています。モーズリーの名は、アメリカンフットボール界において一際輝く存在として後世に語り継がれることでしょう。

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