マーサ・スチュワート

マーサ・スチュワート：ライフスタイル界のカリスマ

マーサ・スチュワート（Martha Stewart、本名 Martha Helen Kostyra、1941年8月3日 - ）は、アメリカ合衆国ニュージャージー州出身の実業家です。彼女は料理、園芸、手芸、室内装飾など、生活全般（ライフスタイル）を提案するライフコーディネーター・クリエータとして知られ、その分野で数多くの書籍を出版しています。

成功の軌跡

ポーランド移民の両親のもとに生まれたマーサは、大学時代からモデルとして活躍し、卒業後もCM出演などをこなしました。1965年に出産を機に一時引退しますが、1973年まで株式ブローカーとして活動します。その後、証券不況をきっかけにコネチカット州の田舎へ移り住み、ケータリングサービスを開始。同時に、料理、園芸、室内装飾に関するコラムを雑誌に寄稿し始めます。

1982年に出版した『マーサ・スチュワート・エンターティニング（Martha Stewart Entertaining）』はベストセラーとなり、彼女の名を広く知らしめました。1987年には大手スーパーKマートと契約し、食器、インテリア小物、寝具、衣料品など幅広い商品のプロデュース、宣伝を手掛け、自身の名前を商標登録しました。1991年からはライフスタイル提案誌『マーサ・スチュワート・リビング』を発刊し、ライフスタイル業界における地位を確立します。彼女の会社のライフスタイル提案番組『マーサ・スチュワート・リビング』はデイタイム・エミー賞を受賞し、オリジナルブランド製品をKマートなどを通して販売しました。また、ニューヨーク証券取引所の役員にも選ばれています。

私生活では、結婚23年後に離婚を経験していますが、離婚後も前夫の姓を名乗り続けています。前夫との間には、娘のアレクシス・スチュワートがいます。

インサイダー取引事件

2002年、マーサはインサイダー取引の容疑で捜査を受け、2003年6月に起訴されます。2004年3月5日、陪審員評決で有罪となり、TVレギュラー番組は中止、自身の会社の役員を辞任することになりました。会社の株価も暴落しました。

同年7月16日の判決では、5ヶ月の禁錮と5ヶ月の自宅軟禁、3万ドルの罰金が課せられました。2004年10月から2005年3月まで服役し、自宅に戻った後、再び仕事を開始します。

テレビ界への復帰

2005年9月からはテレビの仕事に復帰し、ドナルド・トランプ（後の第45代アメリカ合衆国大統領）の人気リアリティー番組『アプレンティス』の姉妹番組の司会者にも抜擢されます。しかし、視聴率は期待を下回り、1シーズン限りの放送となりました。

トピック

2005年、テレビ番組の企画で集めた自身と同姓同名164人という記録がギネス世界記録に認定されました。この記録は2022年に日本の東京で行われた「一般社団法人 田中宏和の会」による「たなかひろかず」の集結（178人）によって更新されています。

主な著作

『マーサ・スチュワート・エンターティニング（Martha Stewart Entertaining）』、1982年。
『マーサ・スチュワート・リビング』、1991年。

関連項目

マイヤーレモン
シビル・シェパード - マーサ・スチュワート役を演じたTV映画が2本製作されています。（「マーサ・スチュワートの栄光の影」、「マーサ・スチュワート 裁かれたカリスマ」）
* ピクセル - 2015年公開の映画。本人役で出演しています。

もう一度検索