マーシャル諸島の国章

マーシャル諸島の国章は、1979年に制定され、国の象徴として重要な役割を果たしています。青い円形の地を基調とし、その中央に天使が配置されたデザインが特徴的です。この国章は、マーシャル諸島の自然、文化、そして未来への希望を表現しています。

デザインの構成要素

青い地: 太平洋の広大な海を象徴しています。マーシャル諸島の国旗と同様に、青色は国土を取り囲む海の豊かさと重要性を示唆しています。
天使: 自由と平和の象徴として中央に描かれています。翼を広げた姿は、国民の自由への希求と、平和な社会への願いを表現しています。
太陽: 天使の頭上には、国旗にも見られる2本の縞に挟まれた白い太陽が輝いています。この太陽は24の光芒を放ち、マーシャル諸島の24の行政区を象徴しています。また、上部の縞は赤道と国家の発展を、太陽自体は明るい未来と希望を表しています。
島の風景: 国章の左側には、ヤシの木が生い茂る豊かな島の姿が描かれています。これは、マーシャル諸島の自然の豊かさと、島々が持つ生命力を表しています。
アウトリガーカヌー: 右側には、伝統的なアウトリガーカヌーが海に浮かんでいます。カヌーの上には漁網が描かれており、伝統的な漁撈文化と、海との深いつながりを象徴しています。
海図: 下部には、マーシャル諸島で古くから使用されてきた海図が描かれています。これは、伝統的な航海技術と、先祖から受け継がれてきた知識の重要性を示しています。
* 標語: 国章の外周上部には、英語で "Government of the Marshall Islands"（マーシャル諸島政府）と記されています。下部には、マーシャル語で "Jepilpin ke Ejukaan"（共同の努力をもって遂行する）という標語が刻まれています。これは、国民が協力し、努力することで目標を達成するという決意を表しています。

国章の意味

マーシャル諸島の国章は、単なる紋章ではなく、国の歴史、文化、自然、そして未来への希望を象徴する重要なアイコンです。太平洋の青い海、自由の象徴である天使、発展と希望の太陽、豊かな自然、伝統的な文化、そして国民の団結と努力。これらの要素が組み合わさることで、マーシャル諸島のアイデンティティを明確に表現しています。

国章は、政府機関の文書や公的な場所で使用され、国民の意識を高め、国家の象徴としての役割を果たしています。マーシャル諸島を理解する上で、国章のデザインと込められた意味を知ることは非常に重要です。

もう一度検索