マーティン・デンプシー

マーティン・エドワード・デンプシーの経歴

マーティン・エドワード・デンプシー（Martin Edward Dempsey）は、1952年3月14日生まれのアメリカ陸軍の軍人です。彼は第18代統合参謀本部議長を務め、アメリカ軍の制服組トップとして活躍しました。

軍人になるまで

デンプシーはニューヨーク州で生まれ、ジョン・S・バーク・カトリック高校を卒業後、ウェストポイントの陸軍士官学校に進学し、1974年に卒業しました。同期にはデヴィッド・ペトレイアス、ウォルター・シャープ、キース・ブレイン・アレクサンダーといった、後に将官となる人物がいました。その後、デューク大学で修士号を取得し、アイルランドの文芸復興に関する論文を執筆しました。

軍人としてのキャリア

1974年に陸軍士官学校を卒業後、デンプシーは機甲部隊の将校に任命され、第2機甲騎兵連隊第1大隊第1中隊長を務めました。湾岸戦争では、第3機甲師団第3旅団の将校として作戦に参加しました。1992年から1995年までは、ドイツの第1機甲師団第67装甲連隊第4大隊長を務めました。2003年6月には第1機甲師団長に任命され、その指揮下でイラクでの作戦に従事しました。2007年には、中央軍副司令官を経て、イラク多国籍軍の司令官に就任しました。

2008年2月、大将に昇進し、アメリカ欧州陸軍司令官に任命されました。同年3月には、中央軍司令官代行を短期間務めました。その後、アメリカ陸軍訓練教義軍団司令官を経て、2011年4月には第37代陸軍参謀総長に就任しました。

統合参謀本部議長

2011年10月1日、デンプシーはマイケル・マレン海軍大将の後任として、第18代統合参謀本部議長に就任しました。これは、アメリカ軍制服組のトップに立つことを意味します。2013年には、バラク・オバマ大統領によって再任されました。統合参謀本部議長在任中には、中国や日本を訪問し、首脳会談や外務大臣との会見を行いました。2015年3月には、日本政府から旭日大綬章を受章しました。

2015年9月末に退任し、後任にはジョセフ・ダンフォード海兵隊総司令官が指名されました。

退任後

退任後も、デンプシーは積極的に社会問題について発言しています。2018年には、ホンジュラスから発生した移民キャラバンに対して、アメリカ=メキシコ国境への軍派遣を「無駄な派遣」と批判しました。

教育

デンプシーは、以下の教育機関で学びました。

1974年：アメリカ陸軍士官学校（学士号）
1984年：デューク大学（修士号）
1988年：アメリカ陸軍指揮幕僚大学
1995年：国防大学（科学修士号、国家安全保障修士号）

私生活

デンプシーは高校時代からの恋人であるディーニーと結婚し、3人の子供（クリス、ミーガン、ケイトリン）がいます。3人ともアメリカ陸軍に勤務しており、クリスは現役の軍人です。

昇進

デンプシーは、陸軍において以下の階級に昇進しました。

* 大将

脚注

（注釈や出典に関する記述は、原文には存在しないため、ここでは省略します。）

もう一度検索