ジョセフ・ダンフォード

ジョセフ・フランシス・ダンフォード・ジュニア（Joseph Francis Dunford Jr.、1955年12月8日 - ）は、アメリカ合衆国の海兵隊大将であり、第19代アメリカ統合参謀本部議長を務めた軍人です。彼は、海兵隊総司令官、国際治安支援部隊司令官といった要職を歴任し、アメリカ軍の最高位である統合参謀本部議長にまで上り詰めました。

生い立ちと学歴

ダンフォードは、1955年12月8日にマサチューセッツ州ボストンで生まれ、クインシーで育ちました。アイルランド系アメリカ人であり、熱心なカトリック教徒でした。1973年にボストンカレッジ高校を卒業後、1977年にセントマイケルズ大学を卒業し、同月中に海兵隊に入隊しました。その後、アメリカ陸軍大学、アメリカ陸軍レンジャー学校、アメリカ陸軍空挺学校、アメリカ[[海兵隊]]指揮幕僚大学水陸機動戦学校といった数々の教育機関で学びを深めました。さらに、ジョージタウン大学で行政学の修士号、タフツ大学フレッチャー法律外交大学院で国際関係論の修士号を取得するなど、学術的な素養も兼ね備えています。

軍歴

ダンフォードは、2003年のイラク戦争では、第5海兵連隊などの指揮を執りました。また、2013年2月から2014年8月にかけては、国際治安支援部隊の司令官を務め、アフガニスタンでの作戦を指揮しました。

2015年5月5日、バラク・オバマ大統領は、次期統合参謀本部議長にダンフォードを指名しました。上院の承認を経て、同年9月25日にマーティン・デンプシー陸軍大将から職務を引き継ぎ、10月1日に正式に議長に就任しました。これにより、ダンフォードは海兵隊員として初めて、海兵隊副司令官、海兵隊総司令官、統合参謀本部議長を歴任することになりました。また、副議長にはアメリカ輸送軍司令官のポール・セルバ空軍大将が就任しました。

2015年11月4日には、キャロライン・ケネディ駐日米国大使とともに安倍晋三首相を表敬訪問し、日米同盟の重要性を確認しました。

退任とその後

2018年12月8日、ドナルド・トランプ大統領は、ダンフォードの解任と後任にマーク・ミリー陸軍参謀総長をあてる人事をツイッターで発表しました。ダンフォードの任期は2019年10月までとなっていましたが、繰り上げられることになりました。

2020年11月、ダンフォードは日本政府から旭日大綬章を受章しました。この勲章は、長年にわたる日米関係への貢献が評価されたものです。

受章

ダンフォード大将は、数々の勲章を受章しています。以下はその一部です。

国防功労勲章
殊勲章
海軍殊勲章
レジオン・オブ・メリット
ブロンズスターメダル
統合従軍勲章
イラク戦役勲章
アフガニスタン戦役勲章
* 旭日大綬章

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