マーティン・ペレス

マーティン・ペレス・ヒメネス

マーティン・ペレス・ヒメネス（Martín Pérez Jiménez, 1991年4月4日生まれ）は、ベネズエラ・ポルトゥゲサ州グアナレ出身のプロ野球選手で、現在はメジャーリーグのサンディエゴ・パドレスに所属する投手です。彼は愛称として「エル・デ・グアナレ」と呼ばれています。

経歴

テキサス・レンジャーズ時代

2007年、マーティンはテキサス・レンジャーズと契約を結び、プロとしてのキャリアをスタートしました。契約金は58万ドルであり、彼は当時16歳でした。彼のプロ初出場は2008年にA-級スポケーン・インディアンスで実現し、その後も成長を続けました。特に2009年にはA級ヒッコリー・クロウダッズで防御率2.31という素晴らしい成績を残し、若くしてAA級フリスコ・ラフライダーズに昇格。

2010年には、「ベースボール・アメリカ」誌の有望株ランキングで、レンジャーズ内の第3位、全体で17位という評価を受けました。ただし、同年は故障に悩まされ、成績は振るいませんでした。2011年には防御率3.16を記録し、再びAAA級に昇格します。2012年にはメジャーに昇格し、デトロイト・タイガース戦でメジャー初出場を果たしました。

2013年にはメジャーリーグで20試合に登板し、10勝6敗、防御率3.62という成績を残します。このシーズンの活躍により、新人王投票ではリーグ6位タイとなりました。その後、2014年にはトミー・ジョン手術を受けるなどの波乱がありましたが、2015年には14試合に先発し、ポストシーズンに初出場を果たしました。

2016年にはシーズン33試合に先発登板し、自己初の2桁勝利を達成しますが、防御率4.39という結果でした。2017年にはWBCのベネズエラ代表に選ばれ、32試合に先発して13勝を上げる一方で、防御率は4.82と伸び悩みました。2018年は、イチローに現役最後の安打を打たれるなど印象的なシーズンでした。

ツインズとレッドソックス時代

2019年、マーティンはミネソタ・ツインズと契約し、その後ボストン・レッドソックスに移籍しました。この年は二度の三重殺を記録し、オフにFAとなりました。2020年と2021年には再びレッドソックスと契約を結びましたが、2021年には再契約の後、再びチャンスを求めることになりました。

レンジャーズへの復帰

2022年、彼は古巣のレンジャーズに戻ります。このシーズンでは、自身初のピッチャー・オブ・ザ・マンスを受賞し、前半の段階で18試合に登板し、7勝2敗、防御率2.68という驚異的な成績を残します。オールスターゲームにも選出され、無失点で抑える好投を見せました。2023年には引き続き活動を続け、FAとなりました。

選手としての特徴

マーティン・ペレスの速球は通常91～93mph（約146.4～149.7km/h）であり、最高では95mph（約152.9km/h）に達します。打者の手元で沈む特性があり、制球力が向上すればより効果的な投球が期待できます。変化球については、特にチェンジアップが高く評価されており、これを主な決め球として使用しています。彼は将来的にはエース級の投手として成長する潜在能力があると見込まれています。

人物

彼は歌うことが大好きであり、自身の国の国歌を無伴奏で歌う素晴らしい腕前を持っています。これは彼の個性の一部であり、投手としてのキャリアの中でも彼は注目されています。

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