マーティ・キーオ

リチャード・マーティン・キーオのプロフィールと経歴

リチャード・マーティン・キーオ（Richard Martin Keough）は、1934年4月14日にアメリカ・カリフォルニア州オークランドで生まれた元プロ野球選手です。外野手としてメジャーリーグや日本のプロ野球で活躍した彼は、野球ファンから愛された選手の一人です。彼の子息であるマット・キーオも、阪神タイガースでプレーしたことで知られています。さらに、兄弟のジョー・キーオもメジャーリーグに参加するなど、スポーツ界に多大な影響を与えました。

学生時代とメジャーデビュー

キーオはポモナ高校で特に野球とアメリカンフットボールに秀でた成績を残しました。南カリフォルニア大学に進学後、彼の野球の才能はますます磨かれ、ボストン・レッドソックスにスカウトされることになりました。1956年にはメジャーリーグデビューを果たし、テッド・ウィリアムズやジャッキー・ジェンセンなどの名選手と共に外野を守ることになりました。

トレードとセネタースでの活躍

1960年、彼はクリーブランド・インディアンスへトレードされ、その後ワシントン・セネタースに移籍しました。このシーズンでは135試合に出場し、打率.249という成績を残しました。彼はシンシナティ・レッズ、アトランタ・ブレーブス、シカゴ・カブスでもプレーし、力強いバッティングを持つ選手として認識されました。

日本プロ野球での挑戦

1968年、キーオは日本の南海ホークス（現在の福岡ソフトバンクホークス）に入団しました。ここでは一塁手としてプレーし、主に7番打者を務めました。しかし、シーズンを通じては不器用な面が目立ち、特にキャンプでは一塁側へのファウルが続くことから「キーオ（器用）とは言えない」との評判が立ちました。そんな中でも、1968年6月9日には東映フライヤーズの高橋善正からのピッチを15球粘った末に満塁ホームランを放つという記録を達成しました。

野村克也やドン・ブレイザーとともに、前年はBクラスだったチームを2位に引き上げる貢献をしましたが、わずか1年でチームを退団しました。退団の際に、時を同じくしてチームメイトとなった村上雅則との交流を振り返ることも多く、彼はレッズ時代に敵チームとして対戦したこともあります。

引退後の経歴

プロ野球選手としてのキャリアを終えた後、キーオはセントルイス・カージナルスのスカウトとして新たな役割を果たしました。選手時代の経験を活かし、若手選手の育成に寄与する一方で、自らのキャリアを振り返る機会も多くなったことでしょう。

まとめ

リチャード・マーティン・キーオの野球人生は、メジャーリーグと日本プロ野球の両方での多様な経験によって色付けられています。彼の存在は、特に親子二代にわたる野球選手の一例としても評価され、今もなお記憶に残る選手です。

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