ミカヅキ (さユりの曲)

ミカヅキ - さユりのデビューシングル

「ミカヅキ」は、日本のシンガー・ソングライターであるさユりのメジャーデビューシングルで、2015年8月26日にアリオラジャパンからリリースされました。この楽曲は、テレビアニメ『乱歩奇譚 Game of Laplace』のエンディングテーマに起用され、多くのリスナーに親しまれることとなります。

概要

「ミカヅキ」の販売形態は、初回生産限定盤、期間限定生産盤（アニメ盤）、通常盤の3種類があります。初回生産限定盤にはミュージックビデオが収録され、アニメ盤には「乱歩奇譚 Game of Laplace」のノンクレジットエンディング映像が特典としてついています。また、カップリングとして、アコースティックギターによる弾き語り曲やボカロ風に加工された楽曲など、各盤ごとに異なる楽曲が用意されています。

アートワークはYKBXが担当し、シングルのジャケットにはそれぞれ青、赤、黄のカラーパレットが使用されています。初回限定盤は《光と病み》を、通常盤は《蘇生と希望》をテーマとしており、アニメ盤ではアニメのキャラクターがさユりと共に描かれています。2020年3月4日には、「THE FIRST TAKE」と協力した一発撮り動画も公開され、さらなる注目を集めました。

楽曲の制作背景

「ミカヅキ」は、さユりにとって象徴的ともいえる楽曲であり、その歌は多くのライブで演奏されています。歌詞では、完全性と不完全性との大きな対比が描かれており、満月や蝶といった要素が完全であることを、逆に三日月や欠けた翼が不完全であることを象徴しています。この対比を通して、完全でありたいという強い憧れと不完全さから来る劣等感が表現されており、最終的には不完全であっても希望を持ち続けようとする決意が唄われています。

この曲の制作が始まったのは、さユりが17歳だった2013年に遡り、頭に浮かんだ歌詞の一部に着想を得ましたが、曲自体はしばらくの間進展がありませんでした。それが、『乱歩奇譚 Game of Laplace』のエンディングテーマを手がける機会が訪れた際に、彼女の中で新たなインスピレーションが生まれました。アニメの世界観に合わせた楽曲制作が求められた時、さユりは江戸川乱歩の作品から得たインスピレーションを基に、以前のアイデアを完成させることになりました。

編曲とアレンジ

「ミカヅキ」の編曲は江口亮が手がけており、楽曲に力強さを加えることを意識して進められました。着想段階では弾き語りの形を持っていましたが、江口はその後、ノイズのような音を重ねることで、曲自体の美しさと異なる要素との融合を目指しました。このアプローチによって、楽曲にはドラマチックな印象とさユりの独特な魅力が加わりました。

収録曲の紹介

「ミカヅキ」には、初回生産限定盤、アニメ盤、通常盤それぞれに多様な楽曲が収められており、さユりの音楽センスを感じることができます。アニメに関連した企画と連動したリリースがあり、作品全体と楽しむことができる内容となっています。

このデビューシングルは、さユりの音楽活動における重要な一歩であり、彼女の名前を広めるきっかけとなりました。

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