ミゲル・カイロ

ミゲル・ヘスス・カイロ

ミゲル・ヘスス・カイロ（Miguel Jesús Cairo）は、1974年5月4日にベネズエラのアンソアテギ州アナコで生まれ、元プロ野球選手であり、現在は指導者として活動している人物です。右投右打の内野手として知られる彼は、数々のメジャーリーグチームでプレーし、そのキャリアは多岐にわたります。

経歴

現役時代

カイロは1990年にアマチュア・フリーエージェントとしてロサンゼルス・ドジャースと契約し、プロ野球への道を歩み始めました。その後、マイナーリーグではシアトル・マリナーズやトロント・ブルージェイズでプレーし、1996年にはブルージェイズでメジャーデビューを果たしました。彼が本格的にメジャーリーグに定着したのは1998年で、タンパベイ・デビルレイズに移籍してからです。この年、カイロは二塁手としてレギュラーに昇格し、その後もニューヨーク・ヤンキースやニューヨーク・メッツでも活躍しました。

2003年のオフにはフリーエージェントとなり、ヤンキーズに加入。チーム時代は内野のユーティリティープレイヤーとして期待されましたが、正三塁手としての役割が変更されたり、他の選手との関係でポジションが流動的でありました。そのため、カイロは2004年に打率.292を記録するなど、素晴らしい成績を残し、チームの地区優勝に貢献しました。その後、オフにニューヨーク・メッツへ移籍し、再びユーティリティープレイヤーとして起用されました。

また、2008年にはマリナーズと契約を結び、2009年にはフィラデルフィア・フィリーズとも契約を交わします。シーズン中にはメジャーに復帰し、一時的にメジャー契約が解除されるも、再昇格を果たしました。2010年にはシンシナティ・レッズで開幕ロースターに入り、2012年まで同チームでプレーを続け、引退を迎えます。

引退後

カイロは引退後すぐに、2013年にはレッズの GM 特別補佐に任命され、2017年までその職にありました。2018年からはヤンキースの育成部門において内野守備コーディネイターをつとめ、2020年にはシカゴ・ホワイトソックスのベンチコーチに就任しました。その際、同時に監督を務めたトニー・ラルーサとの再会も話題となりました。カイロは2022年のシーズン中に監督代行を務めましたが、健康上の理由でチームを離れました。2024年からはワシントン・ナショナルズのベンチコーチとして新たなキャリアをスタートさせます。

プレースタイルと特徴

カイロはポストシーズンでの高い打率を誇り、通算打率は.328（61打数20安打）でした。特に2002年のポストシーズンでは打率.529を記録し、チームに大きく貢献しました。彼のバッティングフォームは個性的で、高めの球に対して強いという特徴があります。また、俊足を活かした盗塁もあり、特に2004年から2006年までの間には二桁盗塁を記録しました。

家族

カイロの息子、クリスチャン・カイロは2019年のMLBドラフトでクリーブランド・インディアンスから指名を受け、プロ入りを果たしました。カイロ家の野球に対する情熱は世代を超えて受け継がれています。

詳細情報

カイロの背番号は、プレーしたチームによって異なりますが、3、20、13、1、40、41、9、43の番号をつけました。彼の経歴と成績は、米国のスポーツデータベースでも確認できます。彼はメジャーリーグベースボール（MLB）やESPN、Baseball-Referenceでの選手情報を通じて、多くのファンに親しまれ続けています。

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