ミスター・グッドバーを探してとは？意味をやさしく解説

映画『ミスター・グッドバーを探して』

『ミスター・グッドバーを探して』（Looking for Mr. Goodbar）は、1977年に公開されたアメリカ映画で、ジュディス・ロスナーの小説を原作とし、リチャード・ブルックスが監督および脚本を手掛けました。この作品は、女性教師のテレサ・ダンが麻薬とセックスに溺れ、自らを滅ぼしていく様を描いた衝撃的なドラマです。

あらすじ

物語の主人公であるテレサ・ダン（演：ダイアン・キートン）は、子供の頃にポリオにかかり、11歳で手術を受け歩けるようになったものの、再発の不安を抱えながら生きています。テレサは大学で教える女教師で、魅力的で若い教授のマーティン（演：アラン・ファインスタイン）に恋をします。彼にアプローチし、関係を持つものの、その関係は長続きしません。

その後、テレサは姉キャサリン（演：チューズデイ・ウェルド）の荒廃した生活を目の当たりにします。ドラッグやポルノ、激しい男たちとの関わりの中で、テレサは次第に彼女の人生にも影が差し込み、堕落の道を歩むことになります。彼女の孤独や混乱は、彼女自身の選択によってますます深まり、最終的には自らの運命を悲劇的に迎えることになるのです。

キャスト

- テレサ・ダン - ダイアン・キートン（日本語吹替：小柳ルミ子）
- マーティン - アラン・ファインスタイン（日本語吹替：有川博）
- ダン氏 - リチャード・カイリー（日本語吹替：穂積隆信）
- キャサリン - チューズデイ・ウェルド（日本語吹替：藤田淑子）
- カリー - トム・ベレンジャー（日本語吹替：鈴置洋孝）
- ジェームズ - ウィリアム・アザートン（日本語吹替：安原義人）
- トニー - リチャード・ギア（日本語吹替：富山敬）

スタッフ

- 監督・脚本: リチャード・ブルックス
- 製作: フレディ・フィールズ
- 原作: ジュディス・ロスナー
- 撮影: ウィリアム・A・フレイカー
- 編集: ジョージ・グレンヴィル
- 音楽: アーティ・ケーン

公開と配信

この映画は1977年に公開され、公開から40年を経た2017年にはアメリカでDVDや配信が行われましたが、日本ではDVD化はされておらず、入手方法はVHSのみとなっています。また、21世紀に入ってから日本では2016年にCS放送で何度か字幕版と吹替版が放送されました。

特徴

映画の終盤には激しく画面が明滅するシーンがあります。これは撮影で使用した三種類のストロボによるもので、編集の際には監督が効果を気に入り、露光状態の良いコマを選んで調整が施されました。このストロボの明滅効果は、デヴィッド・リンチの『ツイン・ピークス』などにも見受けられ、視覚的なインパクトを与えています。

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