ミス・ユニバース2008

ミス・ユニバース2008

大会概要

2008年で57回目を迎えたミス・ユニバース世界大会は、ベトナムの景勝地として知られるカインホア省ニャチャンを舞台に、2008年7月14日に盛大に開催されました。アジアでの開催は、2005年のタイ・バンコク大会以来3年ぶりとなります。この年の大会には、前年よりも3カ国多い世界80の国と地域からそれぞれの代表が集結し、美と知性を競い合いました。日本からは、美馬寛子さんが代表として出場し、見事トップ15進出という素晴らしい成績を収めました。

開催地の決定と準備

前年、2007年大会で日本代表の森理世さんが優勝したことで、次期大会のアジア開催が有力視される状況となりました。ベトナム政府は、2007年にミス・アースの特別大会が開催された実績を持つニャチャンを舞台として、ミス・ユニバース世界大会を受け入れることを決定しました。大会の模様は世界に向けて中継され、アメリカ合衆国ではNBCが、そしてベトナム国内ではVTV3が担当しました。特にNBCは、夏季オリンピックの放送準備が迫る時期ではありましたが、主催者であるミス・ユニバース機構との間で調整を行い、7月14日午前8時（現地時間）からの衛星生中継実施に合意しました。

大会本番では、人気タレントのジェリー・スプリンガー氏（テレビ番組「アメリカズ・ゴット・タレント」司会）と、かつて世界的アイドルグループ「スパイス・ガールズ」のメンバーとして活躍したメラニー・ブラウン氏が共同で司会を務め、華やかな進行を行いました。また、音楽ゲストとしては、当時ブレイク前夜でありながらもその才能が注目され始めていたレディー・ガガ氏が出演し、大会に彩りを添えました。

大会のハイライト

今大会で特に注目を集めた出来事の一つに、アメリカ合衆国代表のクリストル・スチュワートさんがイブニングドレス審査中に見舞われたアクシデントがあります。彼女は階段を下りる際にバランスを崩し、転倒してしまいました。前年のアメリカ代表者も同様の経験をしており、2年連続でアメリカ代表が転倒するという異例の事態となりました。これは、母国を代表して世界の舞台に立つことの大きな重圧が影響したのではないか、あるいは予期せぬハプニングであったとしても、この出来事がその後の審査結果に影響を与えた可能性は否定できません。クリストル・スチュワートさんは、残念ながらこのアクシデントもあり、トップ5進出は叶いませんでした。

最終結果と特別賞

大会の最終審査を経て、栄えあるミス・ユニバースの栄冠が決定しました。主な入賞者および最終選考に残った国々は以下の通りです（スコアや審査発表順は考慮されていません）。

Top 15 進出国:

ベネズエラ
ベトナム
南アフリカ
コソボ
オーストラリア
プエルトリコ
メキシコ
スペイン
イギリス
ポーランド
ハンガリー
スウェーデン
チェコ
アメリカ合衆国
日本

Top 10 進出国:

ベネズエラ
アメリカ合衆国
メキシコ
コソボ
スペイン
チェコ
オーストラリア
イタリア
コロンビア
南アフリカ

Top 5 進出国:

コロンビア
ベネズエラ
ドミニカ共和国
メキシコ
ロシア

※優勝者名は入力情報に直接記載がないため割愛します。

また、本大会では以下の特別賞が授与されました。

ミス・コンジニアリティ: レベカ・モレノ（エルサルバドル）
ミス・フォトジェニック: 該当なし
ベスト・ナショナル・コスチューム: ガヴィントラー・ポーティジャック（タイ）
モスト・ビューティフル・フィギュア: エリザ・ナヘラ（メキシコ）
* ミス・アオザイ: ダイアナ・メンドーサ（ベネズエラ）

日本代表 美馬寛子

2008年のミス・ユニバース・ジャパン選考会は、同年4月3日に東京都内の東京国際フォーラムにて開催されました。この選考会で日本代表の栄冠に輝いたのは、徳島県出身で、当時日本大学文理学部体育学科に在籍する現役大学生であった美馬寛子さんです。美馬さんは、世界大会では並み居る強豪の中で健闘し、見事トップ15にランクインするという素晴らしい結果を残しました。これは、前年の森理世さんの優勝に続く日本の活躍として、注目を集めました。

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