ミッキーマウス 不思議の国の大冒険

『ミッキーマウス 不思議の国の大冒険』

『ミッキーマウス 不思議の国の大冒険』は、ハドソンが開発し1987年3月6日に発売されたファミリーコンピュータ用のアクションゲームです。ミッキーマウスとミニーマウスが主人公として登場し、当時ウォルト・ディズニーのキャラクターを初めて起用したファミコンソフトとして注目されました。

概要

本作は、同社が過去に手掛けた『忍者ハットリくん』や『ドラえもん』と同様に、キャラクターゲームとしての評価も高く、各ステージの趣向やゲームシステムなど類似点も見られます。北米ではカプコンから『Mickey Mousecapade』として発売され、敵キャラクターや舞台設定が変更されています。

ゲーム内容

ストーリー

『不思議の国のアリス』の世界を舞台に、ミッキーマウスとミニーマウスが、トランプの女王にさらわれた少女アリスを救出するために冒険を繰り広げます。全5ステージで構成されたサイドビューアクションゲームです。

システム

プレイヤーはミッキーマウスを操作し、ジャンプや消しゴム投げを駆使して敵を倒しながら進みます。ミッキーの後ろには常にミニーマウスが付いてきますが、ミニーにはライフの概念はありません。ただし、ミニーが穴に落ちてしまうとミスになるなど、2人協力して進む必要があります。

特徴的なシステムとして、制限時間がないことや、コンティニューコマンドが最初から公開されていることが挙げられます。難易度は低めに設定されていますが、一部のステージでは、ミニーを連れ去る敵が出現するなど、油断ならない要素も存在します。

アイテム

ゲーム中には、ライフ回復アイテムのダイヤやドナルド、敵を全滅させるハチ助など、様々なアイテムが登場します。特定の場所で消しゴムを撃ち続けると出現する隠しアイテムや、ボーナスステージへのカギなども存在し、探索要素も楽しめます。北米版では、アイテムのデザインが一部変更されています。

ステージ構成

各ワールド（ステージ）はそれぞれ異なる特徴を持っています。

ワールド1 Little House: 小部屋が複雑に入り組んだステージ。鍵を入手して扉を開けることが目的
ワールド2 The Ocean: 海上を進む横スクロールステージ。敵や大波を避けながら、ドードー鳥を倒す
ワールド3 Woods Land: 四季が変化する森を進むステージ。正しい洞穴を見つけ、いもむしさんを倒す
ワールド4 Never Land: 海賊船が舞台のステージ。フック船長を倒す
ワールド5 Queen's Palace: トランプの女王が住む城が舞台の最終ステージ。迷路のような構造を攻略し、トランプの女王を倒す

スタッフ

ディレクター: 菊田昌昭
プログラム: 三上哲、黒田尚樹、菊田昌昭
グラフィック: 山本次行、松浦浩司、輪島智美
音楽: 国本剛章

評価

当時のゲーム雑誌では、原作の雰囲気を保ったキャラクターゲームとして評価されました。難易度が低めに設定されていることや、コンティニュー機能があることから、初心者でも楽しめる作品として支持されました。

関連作品

ミッキーマウスを主人公としたゲームは、本作以降も多数発売され、シリーズ化されています。

ミッキーマウス (ゲームボーイ)
アイラブミッキーマウス ふしぎのお城大冒険 (メガドライブ)
ミッキーマウスのキャッスルイリュージョン (ゲームギア)
ミッキーマウスIII 夢ふうせん (ファミリーコンピュータ)
ミッキーのマジカルアドベンチャー (スーパーファミコン)

『ミッキーマウス 不思議の国の大冒険』は、ディズニーキャラクターゲームの先駆けとして、今もなお多くのファンに愛されています。

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