ミッチーナー

ミッチーナー（Myitkyina）は、ミャンマー北部のカチン州に位置する州都であり、エーヤワディー川のほとりに発展した都市です。人口は約14万人で、都市の名前はビルマ語で「大河の辺り」を意味します。

表記

ミッチーナーという名称は、日本語のカタカナ表記において多様なバリエーションが見られます。ミトキーナ、ミトーキナ、ミトキナー、ミットキーナ、ミチナ、ミッチナ、ミチーナ、ミチナー、ミチーナー、ミーチーナ、ミッチーナ、ミッチナー、ミットチナなどが用いられることがあります。また、漢字表記では蜜支那、密支那、密堵といった表記も存在します。

地理と気候

ミッチーナーは山岳地帯に位置しているため、気候は年間を通じて変化に富んでいます。雨季には降水量が多く、特に雨の量が多いのが特徴です。一方、乾季の終わりには気温が上昇しますが、12月から1月にかけては冷涼となり、最低気温が10℃前後まで下がることも珍しくありません。この寒暖差は、ミッチーナーの気候における重要な特徴の一つです。

交通

ミッチーナーは、鉄道と空路の両方でアクセス可能です。

鉄道: ミッチーナー駅があり、この駅を通じてミャンマー国内の他の地域への移動が可能です。
空港: ミッチーナー空港が設けられており、空路でのアクセスも可能です。これにより、国内外からの訪問者にとって交通の利便性が確保されています。

日本との関わり

ミッチーナーは、第二次世界大戦中のビルマの戦いにおいて激戦地となった場所として知られています。特に「ミイトキーナの戦い」は、この地での戦闘を象徴する出来事です。当時、日本軍はミッチーナーを「ミイトキーナ」と呼んでいました。

2001年には、旧日本軍兵士であった坂口睦氏によって、戦没者慰霊のため涅槃像と仏塔が建立されました。坂口氏は、かつての上官である水上源蔵氏や、戦友たち、そして戦禍に巻き込まれたビルマの人々を供養するためにこの事業を行いました。涅槃像の近くには、坂口氏の銅像や戦死者の遺影も設置され、戦没者を偲ぶ場所となっています。また、市内には他にも元日本兵らが建てた慰霊塔が複数存在しており、日本とミッチーナーの歴史的なつながりを今に伝えています。

脚注

ミッチーナー - コトバンク

外部リンク

『ミッチーナー』 - コトバンク

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