ミッドウェイ (空母)

USSミッドウェイ (USS Midway, CVB/CVA/CV-41)

USSミッドウェイはアメリカ海軍の航空母艦であり、ミッドウェイ級航空母艦のフラッグシップとして知られています。1945年に就役以降、第二次世界大戦から数々の戦争で重要な役割を果たし、現在はカリフォルニア州サンディエゴにて博物館船として一般公開されています。

初期運用と歴史的背景

ミッドウェイは1943年にバージニア州の造船所で起工され、1945年に進水しました。その設計は、未完成に終わったモンタナ級戦艦の要素を取り入れたものでした。就役後、ミッドウェイはF4U-4/F4U-1D（FG-1D）コルセアやSBW-4E（SB2C-4E）ヘルダイバーなど142機を搭載し、カリブ海での慣熟訓練を経てノーフォークを母港としました。

戦争での活躍

ミッドウェイは冷戦時代において、様々な軍事演習に参加し、特に1952年の北海演習での活躍が際立ちます。1955年に西太平洋での作戦参加のために第7艦隊に配属され、その後の数十年間にわたり、ラオス危機やベトナム戦争においても重要な役割を果たしました。1965年には、ミッドウェイから発艦した艦載機がMiG-17戦闘機を撃墜し、東南アジアにおいて初の戦果を上げました。

続いて行われた近代化改装により、ミッドウェイはフライトデッキを大幅に拡張し、エレベーターやカタパルトの能力も向上しました。この改装は議論を呼び、資金も大幅にオーバーしてしまいましたが、1980年代には新しい艦載機であるF/A-18の運用にも対応できるようになりました。

湾岸戦争とその後

1990年の湾岸危機では、ミッドウェイが北アラビア海に展開し、重要な空港攻撃を行ったのち、1991年にフィリピンのピナツボ火山が噴火する中、米国人救出のオペレーションにも参与しました。1992年には正式に退役し、その後記念碑的存在としてサンディエゴでの博物館展示に転身しました。

ミッドウェイの現在

現在、サンディエゴに位置するUSSミッドウェイ博物館では、歴史的な艦船の内部や艦載機の展示が行われています。この博物館では、訪問者が戦争の歴史とともに、ミッドウェイが成し遂げた数々の功績を知ることができます。

文化的影響

ミッドウェイは、いくつかの小説や映画にも登場し、その存在感を示しています。例えば、佐藤大輔の小説『征途』では、湾岸戦争に派遣された空母として、重要な役割を担う通り探求されています。

以上のように、USSミッドウェイは歴史的に重要な艦船であり、その運用と影響は多岐にわたります。

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