ミッドナイト・キラー

ミッドナイト・キラー

『ミッドナイト・キラー』（原題：Midnight in the Switchgrass）は、2021年にアメリカで公開されたクライム・スリラー映画です。アラン・ホースネイルが脚本を執筆し、ランドール・エメットが監督を務めました。本作は、エメット監督のデビュー作となります。

あらすじ

物語は、2004年のフロリダ州ペンサコーラを舞台に展開します。FBI捜査官のカール・ヘルター（ブルース・ウィリス）とレベッカ・ロンバルディ（ミーガン・フォックス）は、性的人身売買組織を追うおとり捜査を行っていました。レベッカは売春婦を装い、ネットで客を物色し、怪しい男をおびき出す日々を送っていましたが、最近狙いをつけた男とは3度も会うことができませんでした。

そんな中、フロリダ州法執行省（FDLE）のバイロン・クロフォード（エミール・ハーシュ）がカールたちに接触します。バイロンは、付近で発生した7件の殺人事件を、若い女性を狙う同一犯の犯行とにらみ、独自の捜査を進めていました。カールとレベッカは、レベッカが男と会うはずだったモーテルで16歳の少女トレイシーが失踪したこと、さらに売春婦の殺人事件が発生したことを知ります。レベッカが会うはずだった男は、地元のトラック運転手ピーター・ヒルボローでした。ピーターは自宅の作業小屋にトレイシーを監禁しており、さらに、売春婦としてピーターと接触しようとしたレベッカも拉致されてしまいます。

ピーターのトラックの特徴から身元を特定したクロフォードは、急いでピーターの自宅へと向かいます。トレイシーと同じ作業小屋に監禁されたレベッカは、互いに姿は見えないながらも、トレイシーを励まします。トレイシーはレベッカに勇気づけられ、小屋からの脱出に成功しますが、トレイシーの脱走に気づいたピーターは激怒し、レベッカに拷問を加えます。しかし、間一髪のところでレベッカは救出され、連続殺人事件は解決を迎えます。

キャスト

レベッカ・ロンバルディ：ミーガン・フォックス
バイロン・クロフォード：エミール・ハーシュ
カール・ヘルター：ブルース・ウィリス
ピーター：ルーカス・ハース
カルヴィン：コルソン・ベイカー
トレーシー・リー：ケイトリン・カーマイケル
カレン：リディア・ハル
ミス・ジョージア・ケロッグ：ウェルカー・ホワイト
容疑者 / 背の高い男：アレック・モノポリー
スザンナ：ジャッキー・クルーズ
ヘザー：システィーン・スタローン
ヤーブロー刑事：マイケル・ビーチ

製作

2020年1月22日、ランドール・エメットが本作で監督デビューし、エミール・ハーシュが主演を務めることが発表されました。同年2月16日には、ミーガン・フォックスとブルース・ウィリスがキャストに加わり、3月9日にプエルトリコで撮影が開始されました。同年3月12日には、ルーカス・ハース、コルソン・ベイカー、システィーン・スタローン、ケイトリン・カーマイケル、マイケル・ビーチ、ウェルカー・ホワイト、アレク・モノポリー、ジャッキー・クルーズが本作のキャストに加わったことが発表されました。しかし、同年3月16日には、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、映画の製作は一時中断され、6月29日に再開されました。

公開

アメリカ合衆国では、2021年7月23日にライオンズゲート配給により公開されました。日本では劇場公開されず、ビデオスルーとなりました。

作品の評価

批評家からの評価は厳しく、Rotten Tomatoesでは、38件のレビューのうち、高評価は8%にとどまり、平均点は10点満点中3.4点という結果でした。批評家の間では、「退屈で予測可能な作品で、刺激的な設定と出演者の献身的な演技が無駄になっている」という意見が多数を占めました。Metacriticでは、9件のレビューのうち、高評価は1件もなく、賛否両論が3件、低評価が6件という結果で、平均点は100点満点中24点でした。

その他

本作は、アメリカの連続殺人鬼「トラックストップ・キラー」をモチーフにしています。

外部リンク

ミッドナイト・キラー - allcinema
ミッドナイト・キラー - KINENOTE
* Midnight in the Switchgrass - IMDb（英語）

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