ミツキ・ミヤワキ

ミツキ・ミヤワキについて

ミツキ・ミヤワキは、アメリカに生活拠点を置く日本のシンガーソングライターです。三重県にアメリカ人の父と日本人の母のもとで生まれた彼女は、音楽を通じて自身の文化的バックグラウンドを融合させた作品を生み出しています。彼女の音楽は多様な影響を受けており、特に日本の1970年代のポップミュージックからのインスピレーションを強く受けています。

略歴

ミツキはニューヨーク州立大学のパーチェス校で音楽を学び、19歳の時に作曲を始めました。大学生活中にDIYの会場やパンクシーンでパフォーマンスを重ねる中、2012年には彼女のファーストアルバム『Lush』を発表します。その後、2013年には学生オーケストラをフィーチャーしたセカンドアルバム『Retired From Sad, New Career In Business』を自主制作でリリースしました。

大学卒業後の2014年には、インディレーベルDouble Double Whammyから3枚目のアルバム『Bury Me At Makeout Creek』をリリースし、これが大いに評価されました。この作品は「Pitchfork」や『NME』、『Rolling Stone』などのメディアからの称賛を受け、彼女の名前が徐々に知られるようになりました。

2016年には、Dead Oceansと契約し、本格的なスタジオで制作されたアルバム『Puberty 2』をリリースしました。このアルバムはスマッシュヒットを記録し、各種メディアからも年間ベストアルバムに選出されるなどの高い評価を得ることとなります。同年末にはアコースティックギターを使った弾き語りの日本公演も実現しました。

ミツキは、2017年に全米ツアーでピクシーズのオープニングアクトを務め、その後も日本ツアーを行うなど、精力的に活動を続けています。その後も2018年に『Be the Cowboy』、2022年に『Laurel Hell』、そして2023年に『The Land Is Inhospitable and So Are We』をリリースし、キャリアをさらに拡大しています。

音楽性と影響

ミツキの音楽スタイルを形作る上で大きな役割を果たしたのが、大学時代の友人であるパトリック・ハイランドです。2人はすべての楽器を演奏し、楽曲製作からジャケットデザインに至るまでのすべての工程を共同で行っています。彼女の楽曲には中島みゆきや松任谷由実、山口百恵などの日本のアーティストに影響を受けた要素が見受けられます。

彼女の代表曲「Your Best American Girl」はPitchforkにてベスト・ニュー・トラックを獲得し、アルバム『Puberty 2』はTIME誌を含む多くのメディアで2016年のベストアルバムに選出されました。2015年にはRolling Stone誌にて「知っておくべきアーティスト」として紹介されています。

ミツキはアメリカ国内でのツアーでも高い評価を受け、ニューヨークやワシントン、ボストン等の公演がすべてソールドアウトになるなど、現代の音楽シーンにおいて注目のアーティストの一人として広く認知されています。

ディスコグラフィー

• - Lush（2013年）
• - Retired From Sad, New Career In Business（2013年）
• - Bury Me At Makeout Creek（2014年）
• - Puberty 2（2016年）
• - Be the Cowboy（2018年）
• - Laurel Hell（2022年）
• - The Land Is Inhospitable and So Are We（2023年）

ミツキ・ミヤワキのキャリアは多彩であり、その音楽は多くのリスナーに深い感動を与えています。彼女の今後の活躍にも大いに期待が寄せられています。

もう一度検索