ミニストリー (バンド)

ミニストリー (Ministry)

ミニストリーは、アメリカ合衆国出身のインダストリアル・メタルバンドです。1981年にシカゴで結成され、当初はスペシャル・アフェクトというバンドを母体としていました。その音楽性は、初期にはエレクトロニック・ボディ・ミュージック（EBM）の影響が色濃く見られましたが、後にスラッシュメタルの要素を大胆に取り入れることで、インダストリアル・メタルというジャンルにおいて確固たる地位を築き上げました。

バンドの歴史

1981年の結成から2008年に一度解散しましたが、2011年に再結成を果たしました。2013年には「最後のスタジオアルバム」と銘打った作品を発表し、その後はライブ活動を中心に展開していましたが、2018年には新作アルバム『AmeriKKKant』をリリースし、再びスタジオワークへの意欲を見せています。

主要メンバー

バンドの中心人物は、アル・ジュールゲンセン (Alain David Jourgensen)です。彼はボーカル、キーボード、シンセサイザー、ギター、ベース、ドラムなど、多岐にわたる楽器を演奏し、楽曲制作の中心を担っています。キューバ出身で、カントリーミュージックを愛好する一面も持ち合わせています。

現在のメンバー
アル・ジュールゲンセン (Alain David Jourgensen) – ボーカル、キーボード、シンセサイザー、ギター、ベース、ドラム (1981年–2008年、2011年–2013年、2014年- )
ジョン・ベックデル (John Bechdel) – キーボード (2006年–2008年、2011年-2013年、2014年– )
ポール・ダムール (Paul D'Amour) – ベース (2019年– )
シン・クウィリン (Sin Quirin) – ギター、ベース (2007年–2008年、2011年-2013年、2014年– )
シーザー・ソート (Cesar Soto) – ギター (2015年– )
デレク・エイブラムス (Derek Abrams) – ドラム (2017年–2018年、2018年– )



過去のメンバー

過去には、数多くのミュージシャンがミニストリーに在籍していました。その中には、ジョン・デイヴィス（キーボード）、スティーヴン・ジョージ（ドラム）、ポール・バーカー（ベース、キーボード、プログラミング、ボーカル）、ビル・リーフリン（ドラム、キーボード、プログラミング、ギター）、マイク・スカーシャ（ギター、ベース）、ポール・レイヴン（ベース、キーボード、ギター、ドラム）など、著名なミュージシャンも含まれています。

音楽性

ミニストリーの音楽性は、インダストリアル・メタルというジャンルを代表するものであり、ヘヴィなギターリフ、機械的なリズム、サンプリングやシンセサイザーを多用したサウンドが特徴です。歌詞は、政治的なメッセージや社会批判を含むものが多く、その過激な表現もまた、ミニストリーの魅力の一つとなっています。

ディスコグラフィー

ミニストリーは、数多くのスタジオ・アルバム、ライブ・アルバム、コンピレーション・アルバム、ビデオ作品を発表しています。代表的な作品としては、以下のようなものが挙げられます。

スタジオ・アルバム

その他多数

ライブ・アルバム

『イン・ケース・ユー・ディドゥント・フィール・ライク・ショウイング・アップ』 - In Case You Didn't Feel Like Showing Up (1990年)
Just Another Fix (1995年)
『スフィンク・ツアー』 - Sphinctour (2002年)
Adios... Puta Madres (2009年)
その他多数


コンピレーション & リミックス・アルバム

『グレイテスト・フィッツ』 - Greatest Fits (2001年)
『リオ・グランデ・ダブ』 - Rio Grande Dub (2007年)
『カヴァー・アップ』 - Cover Up (2008年)


ビデオ＆DVD
『ライブ - イン・ケース・ユー・ディドント』 - In Case You Didn't Feel Like Showing Up（LIVE） (1991年)
『復讐のビデオ・クロニクル』 - Tapes of Wrath (2000年)
Sphinctour (2002年)

関連事項

インダストリアル
インダストリアル・メタル

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