ミハウ・クフャトコフスキ

ミハウ・クフャトコフスキ：ポーランドが生んだ世界王者

ミハウ・クフャトコフスキ（Michał Kwiatkowski）は、1990年6月2日生まれ、ポーランドのクヤヴィ＝ポモージェ県出身の自転車ロードレース選手です。その名は、日本ではバイクのKawasakiと似ていることから「カワサキさん」と呼ばれることもあります。

輝かしい経歴

クフャトコフスキは、2010年にカハ・ルラルと契約しプロとしてのキャリアをスタートさせました。その後、チーム・レディオシャック、オメガファーマ・クイックステップを経て、現在はチーム・イネオス・グレナディアスに所属しています。

2014年には、バスク一周で総合2位、ツール・ド・ロマンディのプロローグでUCIワールドツアー初勝利を挙げました。そして、同年世界選手権ロードレースでは、見事なアタックを決め、ポーランド人として初のロード世界王者となりました。

2015年には、アムステルゴールドレースでUCIワールドツアーワンデーレース初優勝。2016年には、E3・ハレルベークで優勝。2017年には、ストラーデ・ビアンケで2度目の優勝、ミラノ〜サンレモではペーター・サガンとのスプリントを制し、モニュメント初制覇を達成しました。

2018年は、ツール・ド・フランスでゲラント・トーマスとクリス・フルームのアシストとして活躍し、トーマスの総合優勝に大きく貢献。母国開催のツール・ド・ポローニュでは、個人総合優勝を果たしました。

2020年のツール・ド・フランス第18ステージでは、リチャル・カラパスとの連携でグランツール初勝利を飾りました。

主な戦績

2007年：カップ・オブ・グルズィアズ・タウン・プレジデント ジュニア部門 総合優勝、ピース・レース・ジュニア 総合優勝
2008年：ジュニア世界選手権自転車競技大会・個人タイムトライアル 優勝、ピース・レース・ジュニア 総合優勝、ヨーロッパ自転車競技選手権大会・ジュニア部門 ITT 優勝
2009年：ポーランド選手権 U23部門・個人ロードレース 優勝、ツール・ド・スロバキア 区間優勝
2012年：ツール・ド・ポローニュ 総合2位
2013年：ポーランド選手権 優勝（ロードレース）
2014年：世界選手権 優勝（個人ロード）
2015年：アムステルゴールドレース 優勝
2016年：E3・ハレルベーク 優勝
2017年：ミラノ〜サンレモ 優勝
2018年：ツール・ド・ポローニュ 総合優勝
2020年：ツール・ド・フランス 区間優勝（第18ステージ）
2022年：アムステルゴールドレース 優勝
* 2023年：ポーランド選手権 優勝（個人タイムトライアル）、ツール・ド・フランス区間優勝（第13ステージ）

選手としての特徴

クフャトコフスキは、タイムトライアル、クライミング、スプリントと、ロードレースに必要な全ての能力を高いレベルで持ち合わせています。特に、勝負勘に優れており、ここぞという時にアタックを仕掛けることが出来る選手です。また、アシストとしても非常に優秀で、チームのために献身的に働く姿勢は多くの選手から尊敬を集めています。

まとめ

ミハウ・クフャトコフスキは、ポーランドを代表するロードレース選手であり、世界選手権優勝、モニュメント制覇など、数々の輝かしい実績を残しています。その高い能力と勝負強さで、今後もロードレース界を盛り上げてくれることでしょう。

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